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その偶然は必然か!? 

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メールマガジン『馬ウマ情報局ニュース』(メタマート発行)で連載していた「その偶然は必然か!?」で書いたものの一部です。



■1週目新馬戦の奇妙な傾向とは?(連載 第10回)
■賞金減額重賞に隠された出目連動説 (連載 第16回)
■ビハインドザマスクの由来について (連載 第19回)
■フサイチエアデールは狙いすまして3着になった!? (連載 第25回)
■ダート戦の勝ち時計1分40秒2、さて、その距離はどれぐらい? (連載 第27回)
■最優秀3歳牡馬は一番強くはない!? (連載 第35回)


■1週目新馬戦の奇妙な傾向とは? (連載 第10回)
平成12年7月28日号掲載(函館3歳S)
夏競馬が始まると注目が集まるのが新馬戦。POGファンなどは気になって気になって仕方がないだろうし、新馬戦なんてよ〜わからんから馬券は買わないよ!って人でも新種牡馬の成績はどうなのか、ナリタブライアン産駒は? ラムタラ産駒は?なんてことは多少なりとも気になるところだろう。

最近のダービーはかなり遅くデビューした馬が勝つ傾向にあるので、「この中から未来のダービー馬が…」云々といったおきまりのフレーズを連発するのは夏競馬初期の新馬戦にはむなしい行為?ではあるのだが、3歳新馬戦の第1週、つまり北海道開催(平成8年までは札幌、9年以降は函館)第1週の新馬戦を勝ち上がった馬からは結構活躍馬が出るものなのだ。

今年の桜花賞馬チアズグレイスがそうだったし、日本でGIを勝つ前に仏英でGIを勝ってしまったアグネスワールドもそうだった。実は第1週新馬勝ち馬からはここ7年連続で重賞勝ち馬が出ているのである。

その第1週の新馬だが、今年は奇妙に思えるほど特殊だけれども、あるいは必然の結果だったかもしれない?際立った傾向が見られたのである。次にあげるのは3鞍あった1週目新馬戦の連対馬だ。

1回函館1日目 5R 1着マイネルジャパン 2着ダンツフレーム
1回函館1日目 6R 1着テンザンデザート 2着マルターズソング
1回函館2日目 5R 1着マイネルヘネシー 2着マイネルグランプリ

一見してマイネルの馬がよく活躍しているのがわかるが、「3歳戦のマイネル」なんてのは有名な話。今に始まったことじゃない。この中で仲間外れはマイネルの1頭、マイネルヘネシーなのである。それ以外の馬にはある共通点があったのだ。

それはマル市馬だということ。セリで売買された馬だったのだ。そして、驚いたことに1週目の新馬に出走したマル市馬は5頭だけ。つまり、マル市馬は5戦5連対のパーフェクトだったということになる。

従来日本の競走馬は庭先取引が中心。売買のプロセスに不明瞭な点も多かった。ところが最近は、先日グリーンチャンネルでも中継された日本競走馬協会主催のセレクトセールをはじめとして、セリがグングン盛り上がっている。そして、その影響が実際のレースにも出始めたのである。

今週行われる函館3歳Sに昭和59年から昨年まで出走したマル市馬の頭数は…

昭和59年1頭、60年1頭、61年3頭、62年1頭、63年1頭、平成元年1頭、2年0頭、3年1頭、4年1頭、5年0頭、6年1頭、7年1頭、8年1頭、9年1頭、10年2頭、11年2頭。

だいたい1頭、多くて3頭。こんなもんなのである。それが今年は1週目に新馬を勝ったマイネルジャパンをはじめ、大挙5頭も出走するのだ。

どうも今年の3歳戦(さらには来年のクラシック)はその要所要所で「マル市」が秘かなキーワードとなっていくような気がする。そうした意味からもマル市馬の走りに注目してみたい今年の函館3歳Sである。
[レース結果]
1着(6)(市)マイネルジャパン 2着(3)(外)ゲイリームーチョ 3着(11)(抽)ベストタイクーン
単勝(6)460円  枠連(3)−(6)250円  馬連(3)−(6)530円
ワイド(3)−(6)250円 (6)−(11)990円 (3)−(11)760円
《その後の一言》
朝日杯3歳Sを(市)タガノテイオーが2着、桜花賞を(市)ムーンライトタンゴが2着、皐月賞を(市)ダンツフレームが2着。その他、(市)アグネスゴールドがきさらぎ賞、スプリングSを優勝などなど。確かにマル市馬は活躍してますね。(H13.4.30)



■賞金減額重賞に隠された出目連動説 (連載 第16回)
平成12年9月8日号掲載(朝日チャレンジC)
中央競馬のこれまでの1着最高賞金は1億3200万円。Glの中で春秋天皇賞など6レースがこの賞金で行われていたのである。ところが、今年からジャパンCが2億5000万円、有馬記念が1億8000万円と2レースだけが一挙に増額されたのだ。

その分の補充にまわすってわけじゃないだろうが、今年はGllからGlllに格下げになるレースが出てきたり、施行条件が全く変わらないのに賞金が減額になったレースが出てきたりした。今までにない競馬番組上の非常に珍しい現象が起きているのだ。

今週行われる朝日チャレンジCも賞金が減額されてしまったかわいそうな?重賞の一つ。だいたい、中央競馬の古馬のGlllというのはほとんどが同じ1着賞金で、昨年まではダートと牝馬のGlllが4200万円、それ以外のほとんどのGlllが4300万円という具合になっていた。ところがダイヤモンドSと朝日チャレンジCは4600万円、中京記念は4400万円となぜか3レースだけは少々高めの賞金が設定されていたのである。

ダイヤモンドSは3200mの長距離戦。マイル戦を2回走ってしまう計算で、賞金が少々高めなのも理解できないでもないが、朝日チャレンジCと中京記念に関しては何で賞金が高いのかよくわからない感じだった。それが今年はダイヤモンドSを含め、3レースとも他と横並びの1着賞金4300万円となってしまったのである。

そして、ここから急速に話が怪しげ方面へ向かうのだが、今年これまでに行われた賞金減額Glll朝日チャレンジC、中京記念には怪しげな出目連動の傾向が見られるのである!(次の出目は1着→2着の順で表記)

ダイヤモンドS 14頭立て 枠連8−3 馬連13−3
中 京 記 念 14頭立て 枠連8−7 馬連13−11
朝日チャレンジC 13頭立て ? 

この文は朝日チャレンジCの枠順確定前に書いており、どの枠にどの馬が入るかわからないのだが、ここは局員残酷物語を書いてる「下っ端A」君に対抗して、大胆不敵にも枠順確定前に出目予想を展開してみたい!?

先の出目の流れを一目見て単純にわかるのは13番の勝利。軸はこれとして、2着馬は内から3番目→外から4番目と連対しているので、内から5番目が大本線で馬連5−13、一応外から5番目も買って馬連9−13。押さえはこれを枠に当てはめた枠連4−8、6−8。これでどうだ!?
[レース結果]
1着(13)ミッキーダンス 2着(5)ブリリアントロード 3着(6)マルカコマチ
単勝(13)270円  枠連(4)−(8)690円  馬連(5)−(13)1820円
ワイド(5)−(13)860円 (6)−(13)690円 (5)−(6)1670円
《その後の一言》
「大本線で馬連5−13」、おい、これ当たってるじゃないか!って世にも奇妙な物語?とでも言いたくなるようなきれいな結果。出目は裏切られることも多い(と自分は感じる)ので、そんなに重視していないのだが、こういうこともあるんだなぁ〜。2着したブリリアントロードは賞金減額重賞の一つ、中京記念の2着馬だったし、ホントによくできてます。

ちなみに枠順確定後、『勝馬』の「信じる者は救われる!?」で推した本命は8番のロサード(4着)。出目だけで予想してるわけじゃないんで、色々な要素を考え合わせ、迷いに迷った結果、そっちに行っちゃったわけ(涙)。それと、「局員残酷物語を書いてる『下っ端A』君」とは、馬ウマ情報局局員の一人です。(H13.4.30)



■ビハインドザマスクの由来について (連載 第19回)
平成12年9月29日号掲載(スプリンターズS)
今週はスプリンターズS。早くも秋のGlシリーズに突入する。そのスプリンターズSで、この夏最大の上がり馬として注目を浴びているのがビハインドザマスクだが、この馬が昨夏デビュー2連勝して一旦注目を浴びかかった時、早くも個人的には異常なコーフンを覚えていたのである!

それは、こいつはきっとGl級に出世する!とオレは早くから見抜いてたんだ!な〜んて自慢してるわけじゃなく、ごく個人的な趣味の話で恐縮だが、ビハインドザマスクという名前が自分の非常に好きなアーティストの曲名から取られたものだと思われたからだ。

タイガーマスクの同類と思ったのか、ビハインドザマスクなんてプロレスラーみたいな名前だな、とある人が言っていたが、実はこの馬(この曲?)の作曲者は今や世界的な名声を獲得した坂本龍一なのである。これは彼が80年代に一世を風靡したYELLOW MAGIC ORCHESTRA(YMO)に在籍していた時に作った曲なのだ。

BEHIND THE MASK(仮面の後)なんて一般的な言葉としても成り立つ、曲名とは限らないのでは?という見方もできるが、同馬主(旧日本ダイナースクラブ、現サンデーレーシング)の同じ年齢の馬にフロントラインというのもいて、こちらはかなりマイナーな曲だが(馬も未勝利のまま引退)、これも坂本龍一の曲なのである。つまり、サンデーレーシング関係者に坂本ファンがいて、秘かに曲名を馬名にしたのではないか!という推測が濃厚に成り立つのだ!

全世界で200万枚を売ったというYMOのヒット作『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』に収められたBEHIND THE MASK(なお、当初の作曲者のクレジットは坂本龍一と高橋幸宏の連名となっている)は、その後色々と紆余曲折の人生を送った?いわく付きの曲である。

実はこの曲、かのマイケル・ジャクソンが取り上げたことがあるのだ。マイケルが歌詞をつけ足し、新たなアレンジで自分のアルバム『スリラー』に収録しようとした直前で中止になったという"事件"があったのである。BEHIND THE MASKは、全世界で5000万枚!も売ったというあの『スリラー』に入っていたかもしれなかったのだ! そして、これがいかにももったいないと思われたのか、『スリラー』用アレンジのBEHIND THE MASKはその後、坂本龍一が自分のソロで取り上げたり、エリック・クラプトンまでが自分のアルバムで取り上げたりもしている。

まさにGl級?と言って良いような全世界的活躍を見せたBEHIND THE MASKだが、馬のビハインドザマスクの方も強烈な末脚で見事Gl制覇!となるのだろうか?
[レース結果]
1着(15)ダイタクヤマト 2着(9)アグネスワールド 3着(2)ブラックホーク
*11着(1)ビハインドザマスク
単勝(15)25750円  枠連(5)−(8)2350円  馬連(9)−(15)25700円
ワイド(9)−(15)4620円 (2)−(15)7390円 (2)−(9)220円
《その後の一言》
「強烈な末脚で見事Gl制覇!となるのだろうか?」なんて書いといて、全然ならなかったわけですが、先週の都大路Sで久々にビハインドザマスク勝ちましたね〜。それもこのスプリンターズの時に泣かされた最内1番枠で。京都は内があくからなぁ。ってことで、ビハインドザマスク優勝記念でこれをアップしてみました。(H13.5.15)



■フサイチエアデールは狙いすまして3着になった!? (連載 第25回)
平成12年11月10日号掲載(エリザベス女王杯)
平成8年、エリザベス女王杯の古馬開放と同時に距離が1600→1800mと変更された府中牝馬Sだが、1ハロンの距離延長なんかより、もっと重要なのは別定規定が変更されたことだと断固として主張したい!

平成7年までの府中牝馬Sは基本斤量50キロに対し、収得賞金900万円毎1キロ増という規定。それが平成8年以降は4歳53キロ、5歳以上55キロを基本として、収得賞金4歳3000万円、5歳4000万円、6歳以上5000万円超過馬は超過額5000万円毎に1キロ増という規定に変わったのである。

別定規定など見慣れない人には何のことかピンと来ないかもしれないが、この違いは府中第4中学校秋の大運動会とシドニーオリンピック女子マラソンぐらいの大きな差があるのだ!(んっ、それは言いすぎか?)

妙なたとえより、実際に計算してみる方がわかりやすいかもしれない。現在フサイチエアデールの収得賞金は1億5150万円。府中牝馬Sのフサイチはこの賞金で57キロを背負わされた。これは牡馬なら59キロに当たる斤量で、かなり重たい感じだが、もし、このフサイチが平成7年にタイムスリップして?府中牝馬Sに出ていたとすればどうなるか? なんと66キロの超酷量を背負わされることになるのである。

つまり、平成8年以降の府中牝馬Sは実績馬がそれほど極端に背負わされることのない別定戦に変わったわけで、要するに格がグンと上がったと言えるのだ。だから府中牝馬SはGlエリザベス女王杯に直結する。理にかなわないのが競馬?だが、エ女王杯で府中牝馬S惨敗馬の巻き返しが難しく、府中牝馬S上位馬がよく好走するのは珍しく理にかなったことなのである。

平成8年以降、府中牝馬S組のエ女王杯連対馬を書き出してみると…

H8 フェアダンス 府中牝馬S4番人気2着 エ女王杯2着
H9 エリモシック 府中牝馬S2番人気4着 エ女王杯1着
H10 メジロドーベル 府中牝馬S1番人気1着 エ女王杯1着
ランフォザドリーム 府中牝馬S2番人気5着 エ女王杯2着

該当馬はすべて府中牝馬Sで上位人気に支持され、少なくとも掲示板に載るところまでは好走した馬ということがわかる。

そして、ここまで理路整然?と論を進めておいて、最後に怪しくなってしまうのだが、府中牝馬S1〜5着馬の中で唯一エ女王杯を連対していないのは、府中牝馬S3着馬なのである。

フサイチエアデールの府中牝馬S3着は、このパズル?を完成させるための狙いすました着順ではなかったかと、どうしても思えちゃうんだよなぁ。
[レース結果]
1着(2)ファレノプシス 2着(1)フサイチエアデール 3着(14)エイダイクイン
単勝(2)640円  枠連(1)−(1)1110円  馬連(1)−(2)1110円
ワイド(1)−(2)540円 (2)−(14)3570円 (1)−(14)1590円
《その後の一言》
結局、フサイチは2着。府中牝馬Sのパズルは完成した。ん〜〜〜、でも、ホントはフサイチの単勝が良かったな〜。というより、ほとんどそればっか勝ってるから大損してます。。。(^^;) さてさて、パズルが完成してしまい、今年(平成13年)はどうなるんでしょう? (H13.10.9)



■ダート戦の勝ち時計1分40秒2、さて、その距離はどれぐらい?
 (連載 第27回)
平成12年11月24日号掲載(ジャパンCダート)
ジャパンCダートってヘンなレース名だと思いませんか? 今までレース名の最後に「ダート」がつくなんてのはなかったからね。もっとも最初聞いた時ヘンだと思った秋華賞っていうレース名も今じゃすっかり慣れたものだが…。

そして、これはどう見てもブリーダーズCのマネなのである。ブリーダーズCターフとかブリーダーズCクラシックとか、そういう呼び方のマネと思えるのだ。そして、こういうレース名ができたところから、どうも最近のJRAにはアメリカが大好きな人がいるんじゃないかと推測していたのだが、来年の番組を見てこの容疑?がさらに濃くなった。なにせ朝日杯3歳Sが朝日杯フューチュリティS、阪神3歳牝馬Sが阪神ジュベナイルフィリーズだからなぁ。

これじゃあ、どうにもこうにも言いにくいと思うのだが、この分でいくとそのうち日本ダービーはニッポンケンタッキーダービーとか、そんなレース名になってしまうかもしれない!?

そんなわけで、今週は第1回のジャパンCダート。初のダート国際Glが行われる。ジャパンCもそうだが、見たこともない外国馬が出てくるレースを予想するのだからわけがわからんのである。けれど、海外競馬通の諸先生方の外国馬紹介記事を読んでにわか海外競馬通になろうとするのも結構楽しいものなのだ。

とある競馬雑誌で高名な競馬評論家センセイがJCダートとそこに出走する外国馬について論評していた。それによると、まず同じダートといっても日本とアメリカでは構造が全然違うという。アメリカのダートは走りやすく非常に時計が速いが、逆に日本のダートは重く時計がかかる。だから、アメリカ馬は日本の馬場への適性が問題になるということのようだ。まあ、これぐらいのことは知ってる方も多いと思うが、問題はこの先なのである。

JCダートに出走するアメリカ馬の1頭ロードスターリングだが、この馬は実績面では見劣るが晩成タイプの力の血統で、いかにも日本の重い砂馬場が合いそうだとされていたのである。そして、その根拠として「8ハロン1分40秒2という遅いタイムで勝った」ことがあると書かれていたのだ。府中なら未勝利戦並みのこの時計で勝ったというなら、相当パワーを要する馬場なんだろうな〜と思ってしまうところだ。

けれど、JRA発表の資料を見ると、これはロードスターリングの3走前、ジョセフT.グレースHのことと思われるのだが、その距離はハッキリ1700mと書かれていたのだ! ダート1700m1分40秒2、これって日本で考えるとケタ違いに速いのでは? ちなみにJRAのダート1700mのレコードはタケシバオーが昭和44年に作った1分41秒9である(これもスゴいと思うが)。

晩成タイプの力の血統なのに、持ち時計はケタ違いに速い…まさにアメリカ馬恐るべし!である。でも、JCダートは府中でやるんだから、府中のダートGlフェブラリーSを好走したウイングアロー、ファストフレンド、ゴールドティアラあたりを買っとくかな。
[レース結果]
1着(6)ウイングアロー 2着(1)サンフォードシチー 3着(5)ロードスターリング
単勝(6)580円  枠連(1)−(3)1870円  馬連(1)−(6)3240円
ワイド(1)−(6)1060円 (5)−(6)1860円 (1)−(5)2600円
《その後の一言》
ロードスターリングはずいぶんちぎられたものの3着確保。これで、晩成タイプの力の血統なんだか、やたらめったらスピードがあるんだか、凡人にはますますわからなくなってきました(笑)。「ロード」って馬名が日本のクラブ馬主みたいで、日本向きだったのが好走の原因とか!? 府中のダートは日本のダートの中じゃ軽いとも思うしな〜。いやいや、世界の競馬は奥が深く、ムズカシイものです。

ちなみにアメリカ競馬だから、うるさくうるさく厳密に言えば「1700m」じゃなくて、「8.5ハロン」なんでしょうが、JRAの資料は全部「メートル」で書かれてました。(H13.11.19)



■最優秀3歳牡馬は一番強くはない!? (連載 第35回)
平成13年2月2日号掲載(共同通信杯)
昨年の最優秀3歳牡馬はG1朝日杯3歳Sを勝ったメジロベイリーに決まった。朝日杯には出走しなかったが、圧倒的な強さでG3ラジオたんぱ杯3歳Sを勝ち、2戦2勝で3歳戦を終えたアグネスタキオンは最優秀3歳牡馬とはならなかったのである。

3歳戦はGlを勝った馬が自動的に"最優秀"の称号を与えられることになるんだなあ〜、なんだつまらん、というような選考結果になったわけだ。

ところが、その後JRAから発表されたJPNクラシフィケーションでは、なんとタキオン君のレーティングがベイリー君を上回っていたのである。

朝日杯とたんぱ杯、グレードはG1、G3と差があっても、クラシック等への出世ルートとしては甲乙つけ難い暮れの3歳牡馬重賞である。しかし、番組編成が現在のようになった平成3年以降、たんぱ杯優勝馬が朝日杯優勝馬のレーティング(旧フリーハンデ)を上回ったことはただの一度もなかったのだ。

朝日杯3歳S優勝馬 ラジオたんぱ杯3歳S優勝馬 その差
H3 ミホノブルボン 56キロ ノーザンコンダクト 54キロ 2キロ
H4 エルウェーウィン 55キロ ナリタタイシン 52キロ 3キロ
H5 ナリタブライアン 55キロ ナムラコクオー 54キロ 1キロ
H6 フジキセキ 55キロ タヤスツヨシ 53キロ 2キロ
H7 バブルガムフェロー 55.5キロ ロイヤルタッチ 54キロ 1.5キロ
H8 マイネルマックス 54.5キロ メジロブライト 53キロ 1.5キロ
H9 グラスワンダー 52.5キロ ロードアックス 50キロ 2.5キロ
H10 アドマイヤコジーン 51キロ アドマイヤベガ 49キロ 2キロ
H11 エイシンプレストン 50.5キロ ラガーレグルス 47.5キロ 3キロ
H12 メジロベイリー 50.5キロ アグネスタキオン 51キロ -0.5キロ

上のデータは平成3年以降の朝日杯馬とたんぱ杯馬のレーティング(旧フリーハンデ)。平成9年から、数値自体の基準が変更になっているので、グラスワンダーよりマイネルマックスの方が強いのか!?などと驚かないでほしいのだが、同一年の横の比較なら問題はない。ご覧の通り、一昨年までは1.5キロ〜3キロほど朝日杯馬の方が常に評価が高かったのである。

それが、異例の逆転評価。JRAのハンデキャッパーが昨年のたんぱ杯は本当にレベルが高かった!とハッキリ主張しているわけである。

今週の共同通信杯にはそのたんぱ杯で2着したジャングルポケットが出走してくる。彼のレーティングは49.5キロ。当然、これは今回の出走メンバー中ナンバー1の数字だ。そのレースぶりに注目せずにはいられない!

※話がわかりにくくなるので、文中の年齢は昨年までの旧年齢表記に従っています。また、最近のレーティングはポンド表記が主流ですが、昔のデータと一覧表示するため、キロ表記のみを記載しました。
[レース結果]
1着(8)ジャングルポケット 2着(12)プレジオ 3着(2)スイートゥンビター
単勝(8)140円  枠連(6)−(8)550円  馬連(8)−(12)610円
ワイド(8)−(12)290円 (2)−(8)280円 (2)−(12)580円
《その後の一言》
さて、ついにダービーを迎え、タキオンは戦線離脱、ジャングルは出走ということになったが…。(H13.5.22)
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