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これが気になる、競馬のあれこれ




番組表ネタに限らず、ふと気になったあのこと、このこと、色々と書いていきますが、新聞・雑誌等で書いたこととはあまり重複しないようにしていますので、ご了承ください。


『これが気になる、競馬のあれこれ』 バックナンバーはこちら


平成15年11月分
■宝塚記念凡走馬は今年も連対できないのか? (H15.11.1)
■JRAの主張を証明した?シンボリクリスエスの力走 (H15.11.5)
■天皇賞(秋)とアルゼンチン共和国杯は今年も連動する? (H15.11.9)
■ローズS連対馬とエリザベス女王杯の関係を考える (H15.11.16)
■橋田・アドマイヤ陣営の得意パターン? (H15.11.22)
■外交上のバランスをとるには? (H15.11.23)
■全兄弟は「完全に同一」ではない? (H15.11.29)
■外国馬の戦歴について考える (H15.11.29)




 
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■宝塚記念凡走馬は今年も連対できないのか? (H15.11.1)


馬齢重量の最高は57キロ。春秋の天皇賞で古馬の牡馬はそれを超えた58キロという斤量を一律に背負う。だから、「天皇賞は特別なレース」というのが番組表派の基本的な認識になっていた。もちろん、G2以下のハンデ戦や別定戦で58キロ以上の斤量を背負う馬はいるが、「定量58キロ」というレースはG1では他になかったのである。

時代は流れ、天皇賞の1着賞金が据え置かれる一方、ジャパンCや有馬記念の1着賞金は大幅に増額された。賞金的な観点からは、秋の古馬中長距離G1で天皇賞は少し格下の存在になったと言える。けれど、ジャパンC、有馬記念で古馬の牡馬が背負う斤量は今でも57キロ。天皇賞は斤量面ではまだ優位に立っているのである。

しかし、上半期のG1に目を移すと、斤量面での天皇賞の優位性はすでにぐらついてしまっている。平成8年から安田記念、宝塚記念で古馬の牡馬が58キロの斤量を背負わされることになったからだ。特別な「天皇賞斤量」を背負うG1が他にも出現してしまったのである。

そして、この平成8年を境に、天皇賞(秋)で急激に台頭してきたのが宝塚記念連対馬だった。それ以前も宝塚記念連対馬が秋の天皇賞を好走することは時にあったが、58キロとなってからの宝塚記念連対馬はもの凄い高確率で秋の天皇賞を激走しているのである。

もちろん、すべての宝塚記念連対馬が好走しているわけではない。凡走してしまう馬も中にはいる。だから、宝塚記念連対馬についてはさらなる条件を追求することが必要になるのだが、それについてはここでは触れない。

それではここでネタにしたいのは何かというと、宝塚記念に出走はしたものの、連対できなかった馬は秋の天皇賞でどうなっているかということだ。

58キロ化される以前の宝塚記念を凡走した馬は、秋の天皇賞で好走することが珍しくはなかった。けれど、58キロ化された平成8年以降、同年宝塚記念3着以下から秋の天皇賞を連対した馬は1頭しかいない。平成11年のステイゴールドだ。しかも、ステイゴールドは同年宝塚記念3着馬だったが、前年宝塚記念2着という戦歴を持った馬でもあった。

そして、ステイゴールドが唯一の例外だとすると、結局、同年宝塚記念4着以下から秋の天皇賞を連対した馬は宝塚記念が58キロ化された平成8年以降にはいないことになる。

平成8年以降、天皇賞(秋)で同年宝塚記念4着以下馬は【0.0.1.18】。宝塚記念で馬券にならなかった馬は秋天でまったく連対していないのである。果たして、この消去データは信用できるのだろうか? 今年もケイゾクするのだろうか?

今回の出走馬ではアグネスデジタル、ファストタテヤマ、イーグルカフェといった実績馬が該当しているし、何と言っても1番人気確実なシンボリクリスエスがこのデータにはまってしまうのだが…。
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  《その後の一言》
宝塚記念5着馬=宝塚記念4着以下馬のシンボリクリスエスが勝ってしまいましたね〜。上の文章読んで、この馬切ってしまった方がいたら申し訳なかったです。2着に来たのは宝塚記念2着馬=宝塚記念連対馬のツルマルボーイで、こちらは平成8年以降の秋の天皇賞で好走率が非常に高いタイプでしたが…。

シンボリクリスエスについては、反省の意味も込め、次項でもうちょっと書いておきます。(H15.11.5)


 
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■JRAの主張を証明した?シンボリクリスエスの力走 (H15.11.5)


天皇賞(秋)はシンボリクリスエスの連覇で終わった。中山でも東京でも関係なし! 休み明けも関係なし! クリスエスはやっぱり強いや!といったところなのだろうか。

しかし、今年は宝塚記念たった1戦だけで、1番人気5着。こんなクソ戦歴(とあえて言ってしまうが)で、盾を獲っていいのだろうか? 終わってからも、個人的にはどうも納得のいかない天皇賞(秋)だった。

けれど、シンボリクリスエスが大外に入った時、イヤな予感(=好走するかも)があったのも確か。今頃書いても遅いが、今回の秋天で大外はちょっと怪しいと思っていたのである。

というのは春のフローラSで大外の馬が連対したことがあったからだ。

長らく行われていた改修工事が一段落し、久々に東京開催が行われたのは今年の春。そして、新装成った東京開催最初の重賞がフローラSだった。

今回の工事で目玉の一つとなっていたのが、危険とされてきた芝2000m戦スタート地点の改修。不利と言われ続けてきた芝2000m戦の外枠が改修したことで不利ではなくなったというのがJRA側の言い分だ。

そして、それを証明するかのように、フローラSはフルゲート18頭立てでわざわざ行われ、大外、8枠18番に入ったタイムウィルテルが2着に好走したのである。

フローラS
8枠 16番 セイレーンズソング   
17番 ミルフィオリ  
18番 タイムウィルテル 2着

そして、今回迎えた秋の天皇賞は重賞ではフローラS以来となる東京芝2000m戦。というより、東京芝2000mの重賞というと、フローラSと天皇賞(秋)の2レースしかないし、東京芝2000m問題がこれまで最もやかましく議論されてきたのは他ならぬこの天皇賞(秋)だった。

新聞報道等によれば、東京芝2000mについて、「改修後も大外不利は変わらない」と言う騎手もいたようだが、そんな中で大外の馬が好走すれば、そういう騎手の発言は正しくない、JRA側の言い分が正しいと証明したような形になる(事実はどうあれ)。だから、大外に入った馬は怪しいなという思いはあったのだが、そこに入ったのは実力は認めても戦歴的には疑問符のつくシンボリクリスエス。1番人気でお買い得でもない。結局、枠順は怪しいと思っても、自分はこの馬を重視しきることができなかった。

しかし、結果は大外シンボリクリスエスの鮮やかな勝利。JRA側の主張を認めるような形?になったのである。

天皇賞(秋)
8枠 16番 イーグルカフェ   
17番 ヤマノブリザード  
18番 シンボリクリスエス 1着

そして、大外が怪しいという点にちょっとした小ネタをつけ加えておくと、秋の天皇賞のカク地ステップはオールカマー、毎日王冠、京都大賞典と3レースあるわけだが、

オールカマー
8枠 9番 アクティブバイオ  
10番 ファストタテヤマ 2着

毎日王冠
8枠 10番 テンザンセイザ  
11番 トーホウシデン 2着

京都大賞典
8枠 9番 ヒシミラクル 2着
10番 タップダンスシチー 1着

上記の通り、今年の秋天カク地ステップ3レースではいずれも大外の馬が連対していたのだった。
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■天皇賞(秋)とアルゼンチン共和国杯は今年も連動する? (H15.11.9)


先週は土曜日のスワンSで橋口厩舎のテンシノキセキが2着した。枠順は4枠7番。横山典騎手が乗っていた。

スワンS 4枠 7番 テンシノキセキ 横山典騎手 橋口厩舎 2着

そして、日曜日の天皇賞でも4枠7番には横山典騎手+橋口厩舎のコンビが入っていたのだった。ツルマルボーイである。

天皇賞(秋) 4枠 7番 ツルマルボーイ 横山典騎手 橋口厩舎 2着

競馬界に「バランスの法則」のようなものが働いていると仮定する。そうすると、土曜に連対を果たしたコンビが日曜にまたまた同じ枠にわざわざ入って今度は連対しないだろーなどと考えたくなるのだが、結果はまったくの逆。天皇賞でも横山典騎手+橋口厩舎のコンビは連対を果たしたのだった(ただし、ツルマルボーイは前年秋の天皇賞でも4枠7番に入り、11着に敗れていたということはあったのだが)。

中央競馬において、来る、来ない、来る、来ないといったようなバランスの法則がここ数年崩れてきている気がする。来る、来る、来るとなってしまうことがあるのだ。けれど、バランスの法則が生きていると感じられる場合もあり、この辺がホントにムズカシイ。

さて、前フリはこの辺にして、今日のアルゼンチン共和国杯に話を移そう。ここ数年、アルゼンチン共和国杯の前週には天皇賞(秋)が行われているわけだが、昨年の天皇賞(秋)を勝ったのはご存知、シンボリクリスエスだった。

天皇賞(秋) シンボリクリスエス 岡部騎手 藤沢和厩舎 1着

すると、その翌週のアルゼンチン共和国杯がどうなったかというと…

アルゼンチン共和国杯 サンライズジェガー 岡部騎手   1着
コイントス   藤沢和厩舎 2着

天皇賞(秋)優勝陣営が、アルゼンチン共和国杯1、2着に振り分けられたような形になったのである。つまり、昨年、天皇賞(秋)とアルゼンチン共和国杯の関係は「来る、来ない」ではなく、「来る、来る」となっていたわけだ。

昨年にこのようなことがあったので、今年のアルゼンチン共和国杯でも天皇賞(秋)優勝陣営、あるいは天皇賞(秋)好走陣営がどうも気になってしまうんだな〜。
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  《その後の一言》
秋天優勝厩舎・藤沢和厩舎のハッピールック、秋天2着・横山典騎手のシャドウビンテージ…このあたりの馬が気になるところだったんですが、どうも今年は関係なしといったことになってしまいました。(H15.11.13)


 
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■ローズS連対馬とエリザベス女王杯の関係を考える (H15.11.16)


どうも最近、4回阪神の3歳限定芝2000mG2戦が秋の古馬G1に対して重要性を増してきている気がする。

昨年はシンボリクリスエスが神戸新聞杯勝ちをステップに3歳で秋の天皇賞制覇に成功した。

H14 シンボリクリスエス 神戸新聞杯1着
 
シンボリクリスエス 天皇賞(秋)1着

今年はシンボリと同厩のゼンノロブロイが神戸新聞杯を圧勝したので、シンボリと同じように秋天へ行くのかと思ったら、最終的には菊花賞へ出走し、同じことにはならなかった。しかし…

H14 デザーモ騎手+藤沢和厩舎(ゼンノロブロイ) 神戸新聞杯1着
 
ペリエ騎手+藤沢和厩舎(シンボリクリスエス) 天皇賞(秋)1着

ゼンノロブロイと入れ代わるようにして(?)、シンボリクリスエスが秋天を勝ったのである。外人騎手は日本にずっといるわけではないので、デザーモ騎手もペリエ騎手も同じようなものと考えれば(?)、神戸新聞杯も秋天も外人騎手+藤沢和厩舎のコンビが勝ったことになる。昨年は完全に1頭の馬が両レースを連勝したのだが、今年は同一の馬ではないが、同一の陣営が両レースを連勝したというわけだ。

さて、牡馬の話はこれぐらいにして、目前に迫った牝馬のG1エリザベス女王杯、こちらへ話を移そう。エリザベス女王杯は神戸新聞杯と同じ4回阪神の3歳限定芝2000mG2戦であるローズSと関係が深いのである。

H14 エリザベス女王杯
1着 ファインモーション 同年ローズS1着馬
2着 ダイヤモンドビコー 前年ローズS1着馬

昨年は上表の通り、同年&前年ローズS優勝馬のワンツーになったほどだった。

ただ、前年以前のローズSまで対象にすると話が広がりすぎるので、ここでは同年のローズSだけを取り上げてみたい。つまり、3歳馬に限定してローズSとエリザベス女王杯の関係を考えてみたいのである。

すると、いきなり非常に単純明快な話だが…

馬 名 ローズS成績 エリザベス女王杯成績
H11 フサイチエアデール 2着 2着
H13 ローズバド 2着 2着
H14 ファインモーション 1着 1着

これまで古馬開放後のエリザベス女王杯で3歳馬は3頭しか連対していないが、上表の通り、その3頭はすべてローズS連対馬なのである。3歳牝馬のG1には桜花賞、オークス、秋華賞とあるわけだが、それらのG1よりもエリザベス女王杯はG2ローズSとの関係が一番深いらしいのである。

それじゃあ、ローズSを連対した3歳馬なら何でもかんでも狙えるかというと、そこまで話は簡単ではない。そこで、今度は同年ローズS連対馬で古馬開放後のエリザベス女王杯へ出走した馬をすべてピックアップし、作表してみることにしよう。

馬 名 ローズS成績 エリザベス女王杯成績
H8 シーズグレイス 2着 3着
H10 ビワグッドラック 2着 12着
H11 ヒシピナクル 1着 7着
フサイチエアデール 2着 2着
H12 ニホンピロスワン 1着 7着
H13 ローズバド 2着 2着
H14 ファインモーション 1着 1着

同年ローズS連対馬はエリザベス女王杯で【1.2.1.3】。まあ、悪くはないが、メチャクチャにいいというほどでもない。では、エリザベス女王杯を首尾良く連対できた3頭(上表では赤字)と連対できなかったその他の馬(上表では黒字)を分けているものは何だろうか?

それには色々なことが考えられるのかもしれないが、ここでは「G1連対実績」を基準として持ち込んでみたい。

馬 名 ローズS成績 エリザベス女王杯成績 G1連対実績
H8 シーズグレイス 2着 3着 なし
H10 ビワグッドラック 2着 12着 なし
H11 ヒシピナクル 1着 7着 なし
フサイチエアデール 2着 2着 桜花賞2着
H12 ニホンピロスワン 1着 7着 なし
H13 ローズバド 2着 2着 オークス2着、秋華賞2着
H14 ファインモーション 1着 1着 秋華賞1着

すると、非常に鮮やかに切り分けすることができたのである。同年ローズS連対馬でG1連対実績を持っている馬はエリザベス女王杯をすべて連対、持っていない馬はすべて連対できずとなったのだ。

そこで今年のローズS連対馬を見てみると、ローズS1着馬アドマイヤグルーヴ、ローズS2着馬ヤマカツリリーは共にG1連対実績を持っている。そうなると、この2頭のワンツー? まあ、そうそう、うまくはいかないというか、そうなる可能性は低いと思う。G1連対実績にも色々あるので。けれど、どちらにせよローズSがカギの一つを握るエリザベス女王杯ではないかと思うのである。

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  《その後の一言》
結局、ローズS1着のアドマイヤグルーヴが優勝、ローズS2着のヤマカツリリーは着外に沈みました。

アドマイヤグルーヴのG1連対実績は「秋華賞2着」というもの、一方、ヤマカツリリーのG1連対実績は「阪神JF2着」というもの。グレード別定戦の別定規定に必ず「ただし、2歳時の成績を除く」という文言がついているように、一般的に「2歳戦は一枚格落ち」とみるのが普通でしょう。そこで、3歳戦での「秋華賞2着」という実績と、2歳戦での「阪神JF2着」という実績を比べると、「秋華賞2着」の方に軍配が上がったというところでしょうか。「G1連対実績にも色々あるので」と書いたのはまあ、そういった意味合いのことでした。

もちろん、状況が変われば古馬戦において2歳戦が重要なカギを握る場合もあり得ますし、アドマイヤグルーヴが勝った理由はこれだけではないとも思いますが…。

それにしても、ローズS連対馬がエリザベス女王杯を連対してくると、ローズS1着馬はエリザベス女王杯1着、ローズS2着馬はエリザベス女王杯2着と、着順が完全に連動するようですね。なんだか、よくできています。

あと問題は、ローズSで連をハズしたのに、古馬開放後のエリザベス女王杯で連対を果たした初めての3歳馬となれたスティルインラブですね。3着くさいな?と個人的には思ってたんですが、「三冠馬だから何でもあり」ということなら仕方ないところでしょうか。(H15.11.19)


 
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■橋田・アドマイヤ陣営の得意パターン? (H15.11.22)


オープン特別の府中3歳SがG3に昇格したのが平成8年。そして、翌平成9年にすぐさまこれが東京スポーツ杯3歳Sへ改称……もしも、名称変更を形だけのものと考えるならば、重賞としての東京スポーツ杯を振り返る時、府中3歳S時代も含め、G3として行われた平成8年以降の結果をサンプルにすれば良さそうだ。けれど、平成8年は前走惨敗馬が優勝していたり、あまり距離実績のない馬が連対していたりして、どうも平成9年以降に比べて異質な印象を受ける。だから、ここではあくまでレース名称が「東京スポーツ杯」となった平成9年以降を対象として、このレースのちょっとした傾向をまとめてみたい。

そこで取り上げたいのは前走新馬勝ちの馬だ。今夏から新馬戦は1回しか出走できない規定となったので、現2歳世代の新馬勝ちの馬と現3歳世代以上の新馬勝ちの馬は微妙に意味合いが異なると言えなくもないが、それについてはここでは詳しく触れないことにする。

さて、平成9年以降の東京スポーツ杯2歳Sで前走新馬勝ちから連対を果たした馬は3頭いる。そして、その3頭が新馬勝ちした距離・コースは次のようになっていた。

馬 名 前走成績 東京スポーツ杯2歳S
での成績
H10 アドマイヤコジーン 新馬 京都芝1600m 1着 1着
ビッグバイキング 新馬 京都芝1800m 1着 2着
H13 アドマイヤマックス 新馬 京都芝1600m 1着 1着

揃いも揃って前走京都の新馬を勝ってきた馬ばかりなのである。それも、芝1600〜1800mと限定された条件を走った馬ばかり。もちろん、新馬勝ちから東京スポーツ杯2歳Sへ出走してくる馬は京都新馬勝ちの馬ばかりだったわけではない。他のコースの新馬を前走で勝ち、出走してきた馬もたくさんいた。

そこでその辺の状況をハッキリさせるため、前走京都芝1600〜1800m新馬勝ちの馬、前走その他のコースで新馬勝ちの馬、これらを分けて成績を比べてみると…

前走京都芝1600〜1800m新馬勝ち 【2.1.0.1】 連対率75%
前走その他のコースで新馬勝ち 【0.0.1.10】 連対率0%

ご覧の通り、格段の差がついてしまうのである。

ここで、先ほどの表の3頭に戻ると、そのうちの2頭、アドマイヤコジーンとアドマイヤマックスは橋田厩舎+アドマイヤ(近藤利一オーナー)という同じ陣営だった。さらに、前走が京都芝マイル新馬勝ちという点も共通している。

と思ったら、なんと今年は、橋田厩舎のアドマイヤの馬で前走京都芝マイルの新馬を勝ってきたアドマイヤビッグが出走してきたのだった。これが橋田・アドマイヤ陣営の得意パターンなのだろうか? 何ともまあ、よくできているものである。できすぎているのがイヤな感じも多少あるが、ここはやはり注目せずにはいられない。

アドマイヤビッグの鞍上は武豊騎手だから、武豊騎手+橋田厩舎+アドマイヤというコンビになる。これは、先週エリザベス女王杯でG1制覇を飾ったアドマイヤグルーヴ陣営そっくりそのままだ。先週大きいところを取ってしまったのに2週連続でまたも?という疑問も多少あるが、まあ、これだけ華のある陣営なら2週連続があっても不思議じゃないかな〜とも思うのである。

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  《その後の一言》
アドマイヤビッグが優勝。よくできた話もあるもんですね。ホントに橋田・アドマイヤ陣営の得意パターンなんでしょう。問題は2着したフォーカルポイントでしょうか。上に書いた通り、京都芝1600〜1800m以外で前走新馬を勝ってきた馬は平成9年以降連対したことがなく、これを打ち破ったことになりましたからね。とはいえ、フォーカルポイントは前走東京芝1800m新馬勝ち。東京スポーツ杯2歳Sと同距離同コースの新馬を勝ってきたわけですから、まあ、連対しても不思議なしといったところでしょうか。

それと、前走新馬勝ち馬に限らず、このレースは新馬勝ち馬が優勢なんですが、新馬戦の意味合いが少し変わった今年もこの傾向はケイゾクした点が重要なことと思えます。(H15.11.26)


 
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■外交上のバランスをとるには? (H15.11.23)


長い雌伏の時を経て、日本馬がヨーロッパでブレイクしたのは1998年(平成10年)夏のこと。シーキングザパールがモーリス・ド・ゲスト賞、タイキシャトルがジャック・ル・マロワ賞とフランスのG1を2週連続で制覇したのだ。これが日本馬の海外における最初の国際G1制覇だった。

すると、翌年にはエルコンドルパサーがG1サンクルー大賞典を勝ち、ついには欧州最高峰のG1凱旋門賞で2着。また、アグネスワールドもG1アベイユ・ド・ロンシャン賞を勝ち、さらに翌年、G1ジュライCを勝った。

結局、1998〜2000年の3年間にヨーロッパで日本馬はG1を5勝もしたのだった。それまでの何十年間は1勝もできなかったのに、一気に3年で5勝である。そして、注目すべきはその5つのG1のうち、4つまでがフランスのレースということだ。フランスばかりを狙い撃ちするかのように日本馬は走ったのである。

しかし、一方的に走りっぱなしというのも、外交的にあまりよろしくないことではないのか。

かつて、日本ではドバイの殿下の馬がよく好走した。すると、しばらくして、日本馬はドバイワールドCデーに大活躍できるようになった。

距離の近い香港の国際レースでも日本馬は近年大活躍しているが、その一方、香港馬も日本のG1で大穴を時々あけている。

荒稼ぎしたらそれっきりではまずいのだ。キッチリお返しすることが大切なのである。

けれど、フランスに関してはどうだろう。日本馬があれだけフランスでG1を取りまくったのに、フランス馬は近年日本で大した活躍をしていない。2000年の中山グランドジャンプでボカボカが2着したのが目立つ程度である。どうにもバランスが悪いのだ。

JRAの国際化計画は着々と進み、近年、国際競走が非常に増えている。しかし、外国馬が1回も出走したことのない名前だけの国際競走も少なくない。

しかし、国際レーティングが一定レベル以上の馬についてはJRAが輸送費を負担するなどの策を講じたこともあってか、このところ国際競走に出走する外国馬がまた増えてきている。先週のエリザベス女王杯にも外国馬2頭が初めて出走し、そのうちの1頭、タイガーテイルが3着に好走した。ちなみに先週の2頭は共にフランスの馬だった。

そして、今回のマイルチャンピオンシップにも国際競走となって初めて外国馬が出走する。今回は1頭がフランス馬、1頭がイギリス馬となっているが、もし、外国馬が好走するとすれば、ここはやはり、フランス馬なのではないだろうか。フランスへのお返しはエリザベス女王杯3着程度ではまだ終わっていないように思えるからだ。

日本のマイルチャンピオンとして、フランスで伝統のマイルG1ジャック・ル・マロワ賞を勝ったのがタイキシャトル。そのシャトルがG1初制覇を果たしたのがマイルチャンピオンシップであり、フランスからの凱旋レースをVで飾ったのもマイルチャンピオンシップだった(それはマイルチャンピオンシップが国際競走化された元年でもあった)。少し強引かもしれないが、マイルチャンピオンシップはタイキシャトルという存在を介して、フランスに縁のあるレースと思えるのである。

そういった背景もあり、マイルチャンピオンシップに初めて出走するフランス馬はどうも気になってしまう。そして、そのフランス馬・スペシャルカルドゥーンの同枠をふと見ると、タイキシャトル産駒が入っていたりするのも何やら意味ありげに感じられたりする秋の夜なのである。

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  《その後の一言》
フランス馬・スペシャルカルドゥーンは着差はそれほどでもなかったものの、馬券対象にはほど遠い9着。タイキシャトル産駒が同枠にいた段階で、自分としてはピンとくるものがあったんですが、ピントはずれだったようです。すみません。(H15.11.26)


 
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■全兄弟は「完全に同一」ではない? (H15.11.29)


競馬の世界では父も母も同じ場合の兄弟を「全兄弟」という。全兄弟は血統論的にはまったく区別をつけられぬ同一の存在だ。しかし、G1馬の全弟が未勝利馬ということも珍しくはない。

競走能力を決定するファクターには大きく分けて、遺伝的要素と環境的要素がある。そのうち、遺伝的要素がいくら似ていても、環境的要素が違えば、競走能力に大きな違いが出ても不思議はない。毎年リーディング上位のA厩舎から出たG1馬の全弟が毎年リーディング最下位争いをしているB厩舎に入り、未勝利に終わったとしても血統論の決定的敗北とは言えないだろう。しかし、それ以前に全兄弟とは何もかも同じ存在というわけではないのだ。

全兄弟というと、「完全に同一」という印象を受けるし、実際血統論的には「完全に同一」なのだが、遺伝的には「完全に同一」な存在ではない。それは当たり前の話で、父も母も同じ兄弟というのは人間で言えば、通常の単なる「兄弟」にすぎないのだ。

人間の兄弟には確かによく似ているケースもあるが、似ていない場合もあり、類似度は様々。遺伝子というのは父から半分、母から半分が子に伝えられ、その組み合わさり方は毎回違うのだから、単なる兄弟がいつも酷似しているはずはないのだ。

それでは遺伝的に完全に同一な存在というのはこの世界にないのかというと、そんなことはない。近年話題のクローンなど持ち出さなくとも、太古の昔から遺伝的に完全に同一な存在はあったはずだ。一卵性双生児である。一つの受精卵が二つに分かれたことによって生まれる一卵性双生児は遺伝的に完全に同一な存在なのだ。

競走馬の場合は双子の生まれる確率が低い上に、双子は競走馬として大成しないことが多いようだが、もしも、一卵性の双子が生まれ、揃って一流の競走馬に育ったりしたら、色々な意味で興味深い。

さてさて、前置きが長くなったが、ここで言いたいのは要するに全兄弟というのは言葉のイメージほど同じじゃないよということである。「全兄弟」という言葉を使うことによって、それがあたかも遺伝的に同一な存在であるかのように語ったりするのは間違いということだ。そして、これに続く本題が全兄弟なのにキャラクターが結構違う例だと話の流れがスムーズなのだが、これがそうはならないのだった。全兄弟の話は衝動的にとにかくここで書きたかっただけなのである。

さて、そこでやっと本題に接近。父サンデーサイレンス、母フェアリードールというトゥザヴィクトリー、ビーポジティブ、サイレントディールの全兄弟姉妹の話である。これが結構似ているのだ(この兄弟姉妹には他にも無名の似ていない全姉妹はいるけれど…)。

これまでの戦績からはトゥザヴィクトリー、サイレントディールが芝・ダート兼用型、ビーポジティブがダート専用型っぽいが、3頭ともダートが得意という点は共通している。ダートが得意というのはサンデーサイレンス産駒の中では比較的少数派なのにである。

そのダート得意な全兄弟姉妹の中で、今日のジャパンCダートに出走するのがサイレントディール。この馬がどうも気になるのだが、それは実は血統的な観点からではない(このあたりから、やっと本格的に本題に入ってきた)。

一昨年のジャパンCダート優勝馬クロフネが、問題のサイレントディールと戦歴的な全兄弟?と言えるほど似ているからだ。

(1)前走武蔵野S優勝
(2)3歳馬
(3)武蔵野Sが初ダート
(4)ダービー入着
(5)地方ダート交流競走歴なし

もちろん、両馬には違いもある。クロフネはG1ウイナーだが、サイレントディールはG3ウイナーにすぎない。しかし、まあ、全兄弟は「完全に同一」ではないわけだし、馬主が金子真人氏というオマケの共通点もついてるし…。

てなわけで、クロフネと戦歴的全兄弟?のサイレントディールが気になるジャパンCダートなのである。
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クロフネと戦歴的に似ていると思えたサイレントディールはさっぱり走らず。サイレントディールが気になった理由には同年武蔵野S1着馬が過去3回とも連対枠に入っていることもありました(それも通常開催の東京で行われた時は直接連対し、変則開催の中山で行われた時は同枠馬が連対しているという規則正しい形)。しかし、今回、武蔵野S出走馬では武蔵野S2着馬ハギノハイグレイドが何とか3着になっただけ。過去3回はいずれも武蔵野S2着馬が出走せず、武蔵野S1着馬が出走。それに対し、今回は武蔵野S1、2着馬が揃って出走。これが違っていたのがまずかったのかも?

トゥザヴィクトリーはG1を好走できても、全弟のサイレントディールはG1を好走できるとは限らないということで、ある意味、「全兄弟は『完全に同一』ではない?」というタイトル通りになってしまったとも言える?(H15.12.4)


 
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■外国馬の戦歴について考える (H15.11.29)


日本馬と外国馬が1頭ずつ連対するという平和な時代がしばらく続いていたジャパンCだが、やがて、日本馬のワンツーといったシーンが増えてきた。だから、日本馬優勢時代が完全に到来し、少なくとも1頭は日本馬が連対するものとアタマから思い込んでいたら、昨年は実に11年ぶりとなる外国馬のワンツーで、近年の傾向がガラガラと崩壊。これが変則中山開催によるものなのか、それともまったくの新傾向なのか、どうにも悩ましいことになってしまったのである。

そして、今年のジャパンCダート。過去3回の結果から、ジャパンCダートは明らかに外国馬不振の傾向が見えてきていたのに、今年は重賞勝ちすらないアメリカ馬に勝利を奪われてしまった。

傾向が見えてきたと思ったら、ガラガラと崩れる。ジャパンCもジャパンCダートも、かつてのジャパンCのように秩序なきカオスの世界に入り込んでしまったのだろうか? こうなると予想が難しくて、困っちゃうんだよな〜。


さて、今の日本は対米従属が基本方針。特に現首相はアメリカの犬のように振るまうのが大好きな人だ。今の日本の国情ではアメリカに従うのはある程度仕方ないとしても、もうちょっとやり方とか、言い方とかはないもんだろうか。面従腹背なんてことも、できなくはないと思うのだが…。

中央競馬は実質、国が胴元をやってるバクチである。だから、国の基本方針通り、ジャパンCダートに続き、ジャパンCもアメリカ馬ご優待となるのかもしれない。

ブリーダーズC創設以降、同年BCターフ連対馬は【1.1.0.0】というデータもあるし、BCターフ馬ジョハーが貫禄勝ちってことになるのかも…。

しかし、馬柱を見ているうちにどーも気になってきたのはジョハーよりもフランスのアンジュガブリエルという馬だった(あくまで外国馬の中でということだが…)。

フランス馬といえば、先週のマイルCSで、それにこだわり、手痛い失敗をしてしまった(「外交上のバランスをとるには?」)。もう一度、こだわって、またも失敗したら、何とも恥ずかしい話になってしまう。けれど、あそこで書いたことはまだ生きていてもいいかなとも思うのである。

そして、フランスへのお返し云々という話だけでなく、アンジュガブリエルには戦歴的にも気になる点があるのだ。

昨年のジャパンC優勝馬ファルブラヴはフランスの馬ではなく、イタリアの馬だったが、同馬は前2戦をフランスのレースに出走し、次のような成績を残していた。

馬 名 2走前 1走前  
02 ファルブラヴ フォワ賞
3着
凱旋門賞
9着
ジャパンC
1着

これに対し、アンジュガブリエルは…

馬 名 2走前 1走前  
03 アンジュガブリエル フォワ賞
1着
凱旋門賞
9着
ジャパンC

フォワ賞好走、凱旋門賞凡走とよく似た臨戦過程をとっているのである。凱旋門賞の9着という着順もまったく同じだ。

馬 名 3走前 2走前 1走前  
03 アンジュガブリエル サンクルー大賞典
1着
フォワ賞
1着
凱旋門賞
9着
ジャパンC


そして、上表のように、アンジュガブリエルの戦歴をもう1走遡ってみると、ある馬との類似が気になってくる。

馬 名   1走後 2走後 3走後 4走後
99 エルコンドルパサー ジャパンC
1着
イスパーン賞
2着
サンクルー大賞典
1着
フォワ賞
1着
凱旋門賞
2着

ジャパンC馬エルコンドルパサーである。凱旋門賞の着順こそ大きく異なるが、サンクルー大賞典1着→フォワ賞1着という過程がよく似ているのだ。もっとも、エルコンドルパサーの場合、この戦歴を刻んだのはジャパンCの前ではなく、ジャパンCを勝った後なのだが…。

果たしてアンジュガブリエルのこうした戦歴は意味ありげに見えるだけなのだろうか? それともホントに意味あることなのだろうか?

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  《その後の一言》
近年ではかなりのハイレベルなどと言われた外国馬でしたが、結局、掲示板には1頭も載れず。まったく、ジャパンCはムズカシイですね〜。これで来年、今度は外国馬のワンツーになったりしたら気が狂いそう。しかし、基本的にはやはり日本馬が優勢になってきているという認識でいいんでしょうか。

で、フランス馬アンジュガブリエルは凡走しましたが、その同枠にいたザッツザプレンティが2着。まあ、一応、同枠馬が連対したので、上で書いた戦歴分析は多少は意味があったのかと…。ただ、ジャパンCはクラシックの中では同距離同コース戦であるダービー&オークスと関係が深く、菊花賞とはかなり関係が浅かった一戦。そういったことから、ザッツザプレンティにはあまり戦歴的な魅力を感じていなかったんですけれど…。

それにしても、タップダンスシチーの9馬身差勝ちにはビックリしましたね〜。いくら道悪とはいえ、あんなに離すとは…。ちょっと騙されているような感じもして、サイレンススズカの金鯱賞のような受け取り方はできないですね。京都大賞典は非常にジャパンCと関係の深いレースなので、その点で京都大賞典を勝っているタップダンスシチーはいいかと思っていましたが、6歳という年齢がちょっと引っかかりました。ジャパンCでの日本馬は4歳が一番強く、5歳での連対もちょっと珍しく、6歳以上となるとグレード制以降連対皆無。わずかにグレード制前の昭和58年にキョウエイプロミスが2着しただけでしたので。(H15.12.4)


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