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これが気になる、競馬のあれこれ




番組表ネタに限らず、ふと気になったあのこと、このこと、色々と書いていきますが、新聞・雑誌等で書いたこととはあまり重複しないようにしていますので、ご了承ください。


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平成15年7月分
■2億円的中で利益を得た存在は? (H15.7.2)
■過去10年ではなく、過去4年で考えてみよう (H15.7.5)
■七夕賞で7−7が出た年 (H15.7.13)
■二重に成立している連対構造 (H15.7.20)
■多頭数出しはうまくいかない? (H15.7.27)



 
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■2億円的中で利益を得た存在は? (H15.7.2)


宝塚記念でヒシミラクルの単勝を買って、2億円ぐらいの配当を手にした男がいるという。サンスポの記事(「【宝塚記念】驚愕!ミラクル単勝1200万円買い」)によると、レース前日の28日午前10時55分頃、約1222万円分の安田記念単勝的中馬券を持ってウインズ新橋に現れたその中年男性は、それで「(10)番ヒシミラクルの単勝を全部買ってくれ」と言ったそうだ。あまりにも大胆な安田記念→宝塚記念の巨額単勝コロガシが成功したわけである。ヒシミラクルの単勝配当は16.3倍だから、仮に1222万円ちょうどの単勝馬券を買ったとすると、この男の得た配当は1億9918万6000円になるという。

ヒシミラクルという馬自身の購買金額は650万円で、この男の単勝馬券購入額はそれを上回っており、宝塚記念の1着本賞金は1億3200万円で、この男の得た配当はそれを上回っているというのだから、確かにすごい話ではある。

でも、馬券をとんでもなくたくさん買う人というのは昔からそれなりにいたんじゃないかな〜。これはどこまでニュースヴァリューのある事柄なのだろうか? 確かに今回は…

1) 注目の集まるG1、それも好メンバーの揃った宝塚記念で
2) 注目はされるが発売総額はあまり多くない単勝馬券を
3) レース前日、前売り開始直後というまだ馬券があまり売れていない時間帯に
4) 人気があまりない馬について買ったため
5) 1番人気になるはずのない馬が、一時的に単勝1倍台の1番人気というとんでもないオッズを示し
6) さらにそれが当たってしまった

以上のような非常に目立ちやすい状況下での大口購入、そして的中だったとは言える。しかし、それでもスポーツ紙の競馬面で扱われる程度かな〜と思っていたら、フツーの新聞でもニュースになり、さらに月曜日のテレビ朝日「ニュースステーション」を何気なく見ていたら、なんとトップか二番目あたりでこの出来事が報じられていたのである。

はーそうかー、これはニュース番組でトップニュースになるほどの大きな出来事なんだな〜とその時、改めて驚いたのだが、そうなってみると、これはJRAにとってずいぶんといい宣伝になってるよなーと思えてくる。CMなんか流すより、ニュース番組の中で競馬を扱ってくれた方がいい宣伝になるに決まっている。しかもCMは大金を払って制作しなくてはならないが、この場合、JRAの広告費はゼロである。これほど効率のいい宣伝方法はあるだろうか? JRAはこの中年男性に感謝の気持ちで一杯だろう。結果から見ると、中年男性が大儲けしたのは確かだが、JRAも間接的にかなりの利益を得ているように思える。

果たして、このナゾの中年男性の正体は何なのだろう?


 
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■過去10年ではなく、過去4年で考えてみよう (H15.7.5)


あるレースの傾向を検討する時、「過去10年」という括りがよく使われる。レースの傾向というのはたいていは徐々に変化していくものだから、あんまり昔に遡りすぎても意味がない。だから、区切りのいいところで「過去10年」ではどうですか?ってなことなのだろう。

しかし、そのレースの施行条件の変化、あるいはレース結果自体などを見ながら、区切りというのは適宜考えていかなくてはならないと思う。

函館スプリントSを施行条件の変化で捉えれば、札幌/函館の開催入れ替えがあり、札幌スプリントSが函館スプリントSと改められ、別定規定も一新された平成9年。それから、高松宮記念の日程が変更されると共にこのレースの日程も変更され、ワイドも発売されるようになった平成12年……このあたりに主な区切れ目がありそうだ。

ただ、レース結果自体を考えると、平成10年にゾロ目が出て、その翌年、平成11年以降というのがよいまとまりのようにも思えるのである。

そこで、平成11年以降、ここ4年間の1着馬、2着馬を考えていくと面白いのだが、ここではとりあえず、平成11年以降の1着馬だけを取り上げたい。

平成11年以降の函館スプリントS1着馬は比較的明瞭に二つのパターンに分類できる。一つは「同年高松宮記念5着以内馬」であり、もう一つは「同年高松宮記念不出走で、前走オープンクラス芝短距離戦優勝馬」である。これを表にしてみると…

H11 1着シンコウファレスト 同年高松宮記念5着以内馬
H12 1着タイキトレジャー 同年高松宮記念不出走で、
前走オープンクラス芝短距離戦優勝馬
H13 1着メジロダーリング 同年高松宮記念5着以内馬
H14 1着サニングデール 同年高松宮記念不出走で、
前走オープンクラス芝短距離戦優勝馬

以上のように、二つのパターンが実に美しく交互に登場しているのである。これが続くとすると、今年は「同年高松宮記念5着以内馬」が勝つはずだが、さて、どうなるのだろうか?
  《その後の一言》
同年高松宮記念馬で単勝1.7倍という断然の1番人気だったビリーヴが優勝。まあ、ある意味当然の勝利と言えるでしょうが、昨年のこのレースでは同年高松宮記念馬で単勝1.2倍とビリーヴよりさらに人気だったショウナンカンプが4着に沈んでます。この違いは何なのか?

一方は高松宮記念から一息入れての休み明け、もう一方は高松宮記念後も京王杯SC、安田記念に出走…両馬にはここへ至るまでの臨戦過程に違いがあると言えばありますが、上で書いたような単純な1年置きの「法則」が両馬の成績の違いを生み出したのかも? (H15.7.10)


 
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■七夕賞で7−7が出た年 (H15.7.13)


いかにも来るぞ来るぞと待ちかまえていると、少しズレたところにその待ちかまえていたものが出現する…そんなことが時にある。

たとえば、平成11年の日本ダービー。これは第66回日本ダービーだったが、行われたのは6月6日。ついでにこの月に出た雑誌『優駿』のダービー特集号は通巻666号だった。ここまで「6」の因縁が満ち満ちていると、ダービーでも枠連6−6のゾロ目が出るのでは?なんてまことしやかに囁かれたのだが、なんと6−6の万馬券が出たのはダービーではなく、ダービー前日の重賞・エプソムC。何だかやられた〜という感じがしたものだった。

さて、明日(というか、もう今日になってしまった)は七夕賞。七夕賞というと、毎年恒例で7−7のゾロ目がたくさん売れたりするわけだが、七夕賞の中でもいかにもゾロ目的雰囲気が充満しているのはやはり7月7日の七夕当日に行われる七夕賞だろう。

しかし、この七夕賞、昨年までもう38回の歴史を重ねているが、意外に7月7日に行われたことは少ない。詳しい経緯は略すが、そもそも最初の頃の七夕賞は7月に行われるとは決まっておらず、ひどい時には10月に行われていたりしたようなのだ。そんなこともあって、七夕に行われた七夕賞は少ないのである。

では、その七夕施行七夕賞はどんな出目で決まったのか? ここではそれをまず見てみよう(いつも通り、出目は1着→2着の順に表記)。

枠連
S60 4−8
H3 7−5
H14 3−6

上表の通り、7枠はかろうじて一度だけ連に絡んでいるものの、7−7になったことは残念ながら一度もない。では、この七夕施行七夕賞の翌年はどうだったか見てみると…

枠連
S61 7−7
H4 1−7
H15

なんと昭和61年、平成4年の2年とも7枠が連対しており、中でも昭和61年にはズバリ7−7が出ている! 昭和50年代以降ぐらいの七夕賞は全般的に7枠(というか外枠)がよく出る傾向にあり、2回とも7枠が絡んでいるのはさほど驚くことではないかもしれない。しかし、ズバリ7−7のゾロ目というと、過去38回の七夕賞史上では唯1回、この昭和61年にしか出ていないのだ。7月7日、七夕の日に行われた七夕賞では7−7が出ず、その翌年の七夕賞で7−7が出るという「ズレ」がここでも見られるのである。

今年はその七夕の日に行われた七夕賞の翌年に当たるわけだが、果たして7枠が連対し、ズバリ7−7となるのだろうか? あるいはもっと違った形で「7」が馬券になってくるのだろうか?
  《その後の一言》
7−7にはならなかったけど、7枠は連対しましたね。これで次の7月7日七夕賞の翌年が楽しみになりました(っていつの話になるやら…)。そして、勝ったミデオンビットは7枠でこれはいいわけですが、問題は6枠で2着したウインブレイズですね。この馬、トップハンデで1番人気という七夕賞ではかなりマイナスになる要素を重ねて持っていたのに2着を確保できたわけですが、そのパワーの源となったのは母馬の名前かも…?

ウインブレイズ 母スーパーセブン

母馬の名前にちゃんと「7」が入ってたわけですね。上でちらっと書いたようにちょっと違った形で「7」が馬券になってきたわけです。さすが七夕賞という感じでしょうか。(H15.7.15)


 
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■二重に成立している連対構造 (H15.7.20)


斤量規定が再三変わってきた北九州記念だが、平成12年以降は別定戦で行われている。平成6年以前も別定戦で行われていたが、平成6年以前の別定規定と現行の別定規定はまったく違うもの。その詳細は略すが、今年の北九州記念を考えるにあたっては平成12年以降の3年間のデータが特に重要と思える。

見どころは色々あるのだが、ここでは過去3年の連対馬の前走だけに焦点を当ててみよう。

1着馬 前走成績   2着馬 前走成績
H12 1着トゥナンテ 前走愛知杯1着   2着ロサード 前走米子S9着
H13 1着エイシンプレストン 前走米子S1着   2着ロサード 前走エプソムC5着
H14 1着トッププロテクター 前走米子S1着   2着ロサード 前走金鯱賞7着

昨年もちょっと書いたが(「前走1着馬の美しい連対状況」)、過去3年の1着馬はすべて前走1着馬となっており、実に美しい形となっている。そして、逆に2着馬は前走すべて馬券になっていない馬ばかりである。つまり、「前走1着馬 VS 前走4着以下馬」という連対構造が見てとれる。

次に前走がどういうレースか見てみると、オープン特別の米子S組が3年連続で連対しているのが目につく。そして、ここ2年は前走米子S1着馬が連対しており、その相手は前走重賞4着以下の馬となっている。

一方、3年前は前走米子S1着馬ではなく、前走米子S9着馬が連対しており(つまり、前走米子S4着以下の馬)、そうすると今度は、その相手が前走重賞1着馬となっているのである。つまり、先に述べた「前走1着馬 VS 前走4着以下馬」という構造を巧みに崩さない形で、「前走米子S組 VS 前走重賞組」という構造も成立しているわけだ。これらをまとめて表にすると次のようになる。

前走1着馬 VS 前走4着以下馬

前走オープン特別・米子S組 VS 前走重賞組

こうした構造はある年、突然崩れ、新型が乱入してきたり、微妙にアレンジされた形に変化したりすることもある。だから、今年もこうなるとはなかなか断言できないのだが、さて、今年もまたこれが続くのだろうか?
  《その後の一言》
ん〜、今年は上に書いたような構造が崩れてしまったようです。自分の本命は米子S1着のキタサンチャンネルでしたが、これは着外。メンバー中、前走1着馬はキタサンチャンネルの他には同馬の同枠にいたコスモリバーサルがいて、これが3着となりました。「枠単位」で見ていけば、ここ3年の1着型が3着に落ちてしまったような感じです。自分の予想では3連複だけ何とか押さえました。(H15.7.23)


 
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■多頭数出しはうまくいかない? (H15.7.27)


平成11年の函館記念は500万を勝ったばかりのジョービッグバンが優勝したのだが、この時の枠順はなかなか印象的なものだった。

3枠 5番 ブリリアントロード 山田和騎手 坪正厩舎 11着
6番 ジョービッグバン 田面木騎手 坪正厩舎 1着

3枠に同居したのは同じ坪正厩舎で、共に前走山田和騎手が乗っていたブリリアントロードとジョービッグバン。しかし、勝ったのは山田和騎手が引き続き乗ったブリリアントロードではなく、山田和騎手から田面木騎手へ乗り替わったジョービッグバンの方だったのだ。そして、同厩の馬が同枠同居したことで、厩舎2頭出しが成功したことを強く印象づける結果となった。

ところが、その後、函館記念は厩舎多頭数出しがうまくいかない重賞に一変してしまうのである。まず、一昨年だが…

エアスマップ 藤沢和厩舎 1番人気 15着
プレジオ 4番人気 10着
ロードアックス 15番人気 13着
ダイワカーリアン 二ノ宮厩舎 5番人気 8着
エモシオン 13番人気 12着

藤沢和、二ノ宮という花形厩舎が多頭数出しを敢行。1番人気エアスマップの15着をはじめ、惨憺たる成績に終わっている。続いて昨年だが…

メイショウラムセス 伊藤雄厩舎 1番人気 6着
エアギャングスター 10番人気 12着
ロードクロノス 藤沢和厩舎 2番人気 11着
エアスマップ 5番人気 13着
クラフトマンシップ 後藤厩舎 6番人気 5着
トウカイポイント 13番人気 14着

またも伊藤雄、藤沢和といった有名厩舎が多頭数出しをやって、人気馬を多数含みながら、2ケタ着順馬多数というひどい成績に終わっているのだ。

同一重賞で、毎年これだけ多頭数出しをやる厩舎があることそのものが珍しいが、これだけの陣容を揃えておいて、まったく馬券になる馬がいないというのも不思議な話。……ってなことを思っていると、今年の函館記念もとりあえず多頭数出し厩舎がたくさんという状況にはなったのだった。

エアエミネム 伊藤雄厩舎
ヒマラヤンブルー
ヤマノブリザード 藤沢和厩舎
ダイヤモンドビコー
ギャンブルローズ 鮫島厩舎
イケハヤブサ

上表の通り、またしても似たような厩舎が多頭数出しをしている。この中にはかなりの人気馬も含まれているが、ここ2年と同じように今年もこれらの馬が全部消えてしまうというのだろうか?
  《その後の一言》
やっちゃいました。1着エアエミネム、2着ヒマラヤンブルーで、なんと伊藤雄厩舎の親子丼。多頭数出しは危ないんじゃないかってニュアンスで上の文章は書いたわけですが、まったく正反対の結果になってしまいました。これ読んで、多頭数出し厩舎を軽視した方がいらっしゃったら、申し訳ありません。

エアエミネムは実績上位だし、近走に復調気配も見えていたので、ある意味当然の勝利とも言えますが、1番人気でトップハンデと函館記念では非常に狙いにくい要素を兼ね備えてましたからね〜。よく勝ったな〜という感じもあります。

エアエミネムは一昨年、ヒマラヤンブルーは昨年の巴賞勝ち馬で、これが何だか意味ありげにも思えますが、さて、来年はどうなるのか? (H15.7.30)


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