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これが気になる、競馬のあれこれ




番組表ネタに限らず、ふと気になったあのこと、このこと、色々と書いていきますが、新聞・雑誌等で書いたこととはあまり重複しないようにしていますので、ご了承ください。


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平成15年6月分
■前年連対馬の入った枠が気になる季節 (H15.6.7)
■G2並みの別定規定を持つG3 (H15.6.14)
■ワンダフルデイズはネオユニヴァースの前座? (H15.6.21)
■金鯱賞と宝塚記念の怪しい関係 (H15.6.28)



 
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■前年連対馬の入った枠が気になる季節 (H15.6.7)


あるレースを過去に連対したことがある馬というのは、当然そのレースに適性があるのだろうから、同じレースに出てきて再度好走して不思議ないわけである。

では、過去に当該レースを連対したことのある馬がいつも走るかというと、そうそう話は簡単ではない。そういう馬は再度好走するかと思えば、今度は凡走することもある。

ところが、今開催(2回東京、2回中京)に入ってから、重賞で前年連対馬がいつも馬券に絡むようになっている。今開催の古馬重賞は目黒記念、東海S、金鯱賞と3レースあったが…

目黒記念 前年1着馬トシザブイ 1着
前年2着馬アクティブバイオ 着外
東海S 前年2着馬ワンモアマイライン 1着同枠
金鯱賞 前年1着馬ツルマルボーイ 2着

上表のように前年連対馬は3レースとも馬券に絡んでいるのだ。ただ、東海Sのワンモアマイラインの場合はワンモア君自身が連対をしたのではなく、連対したのは同枠にいたゴールドプルーフだった。だから、これは当該レースへの適性云々では説明できない不思議な出来事ではあるのだが、とにもかくにも「前年連対馬の入った枠」に注目せずにはいられないのである。

そして、明日の二つの重賞には…

愛知杯 前年2着馬タフネススター
安田記念 前年2着馬ダンツフレーム

共に前年連対馬が出走している。この2頭の入った枠がどうも気になるんだよなぁ〜。
  《その後の一言》
愛知杯のタフネススターは断然人気ながら4着まで。安田記念はダンツフレームの同枠馬ローエングリンが3着まで。共に連までは届きませんでした。上に書いたことを大いに参考にしてしまった!って方には申し訳なかったです。

安田記念はアグネスデジタルが優勝。これは「本年関東芝G1の出目」が大きく影響したでしょうか…。

皐月賞 2枠3番 ネオユニヴァース 1着
NHKマイルC 2枠3番 エイシンツルギザン 2着
オークス 2枠3番 スティルインラブ 1着
ダービー 2枠3番 ゼンノロブロイ 2着
安田記念 2枠3番 アグネスデジタル 1着

「本年関東芝G1」では2枠3番がすべて連対。それも、1着と2着をキッチリ交互に。あまりにも単純かつ、きれいすぎる出目ではありました。それだけにこれを単純に信じ切れなかったことを個人的には大反省。シンプルに、素直に、行った方がいいこともありますね。まあ、そうでないこともあって、そこが何とも難しいところですが…。(H15.6.11)


 
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■G2並みの別定規定を持つG3 (H15.6.14)


エプソムCは平成8年にハンデ戦から別定戦に変更されたが、その別定規定は以下のようにG3としてはずいぶんと高級感の漂うものだ。

エプソムC
3歳53キロ、4歳以上57キロを基本に3歳3000万円、4歳4000万円、5歳以上5000万円超過馬は超過額5000万円毎1キロ増(牝馬2キロ減)

これをたとえば、G2の中山記念と比べてみると…

中山記念
4歳以上57キロを基本に4歳3000万円、5歳4000万円、6歳以上5000万円超過馬は超過額5000万円毎1キロ増(牝馬2キロ減)

施行時期が違うため、年齢の基準が違うものの、これは基本的には同じ規定と言っていいだろう。つまり、今のエプソムCはG2並みの別定規定を持つ、かなり珍しいG3ということになる。

今年のエプソムCで収得賞金ナンバー1は7650万円のオークス馬スマイルトゥモローだが、G1馬だというのに基本斤量から増量はされていない。容易には増量されない別定規定のもと、今年のエプソムCで増量馬は1頭もいないのである。

こうした規定で行われるようになった結果、エプソムCでは何が起こったのか? 実績馬の活躍だ。別定戦になった平成8年以降の連対馬14頭中11頭までがG2以上に連対のある馬となっている。実績馬と格下馬の斤量差がつきにくいわけだから、これは納得できる傾向だ。

そして、中でも特に好走率が高いのが「前年以降に古馬G2別定戦を連対」していた馬。このタイプは6年連続で連対しており、ここ6年の連対馬12頭中9頭がこのタイプで占められている(ちなみにエプソムCはG2の賞金別定戦と同じ規定を持っているわけだから、ここで出てくる古馬G2別定戦というのがすべて賞金別定戦に限られていると非常に美しいのだが、実際はそうとは限らず、古馬のG2グレード別定戦を連対して、エプソムCを連対してきている馬もいる)。

ところが、残念なことに今年は「前年以降に古馬G2別定戦を連対」していた馬が1頭もいないのである。そうすると、「前年以降に古馬G2別定戦を連対」から、「前年」の部分を削除するか、あるいは「古馬」の部分を削除するか、あるいは「前年」も「古馬」も削除するか、あるいは「G2」を「G2かG1」に変更するか、いっそのこと、全連対馬がこのタイプというわけでもないので、違ったタイプを中心にしてしまうか……等々、悩みはつきず、結論をここでは出せなくて申し訳ないのだが、とにかく、エプソムCはG2並みの別定規定を持つG3だということ、この基本線は押さえておいた方がいいんじゃないかと思うのである。
  《その後の一言》
殿り人気のエーピーグリードが最後まで粘ったのはオドロキでしたが、何とかこれを交わして2着に入ったのがローマンエンパイア。この馬はG2弥生賞で2着してますから、「前年以降にG2を連対」していた馬となります。

そして、勝ったのはマイネルアムンゼン。こちらはG2以上で連対実績のある馬とは別のタイプ。「年明け以降に準オープン芝勝ちのある4歳馬」というハンデ戦時代のエプソムCでやたらとよく走っていたタイプで、別定化以降は衰えたものの、多少連対例はあったタイプになります(マーベラスサンデーなんかがそう)。あと、同枠にいたゲイリートマホークが「前々年に古馬G2別定戦連対」という戦歴を持っていたので、これにサポートされていたのかも? (H15.6.18)


 
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■ワンダフルデイズはネオユニヴァースの前座? (H15.6.21)


様々なレースの別定規定や定量規定に現れていた変革の兆候がついに本格化し、今年は「馬齢重量の変更」という大改革が行われた。「馬齢重量の変更」については以前にも触れたことがあるが(「ダービーからダービーへ」)、早い時期から3歳馬に従来より重い斤量を背負わせる意図は「3歳馬に早く古馬と対等に戦ってもらいたい」ということにあるのだろう。もっと大きく言えば、JRAがジャパンC創設時から標榜してきた「世界に通用する強い馬づくり」の一環ということになるんだろうか。

今の3歳馬は2歳時には旧馬齢重量下を走っていたのだから、完全なニュータイプではないのだが、それでもそんな3歳勢の中から宝塚記念にはダービー馬ネオユニヴァースが出走予定という。これまでJRAは3歳の有力馬を出走させることで宝塚記念を盛り上げようと、日程を変更したり、定量規定を変更したり、様々な努力を重ねてきた。しかし、それによって3歳の有力馬が続々と宝塚記念に出走するようなことはなく、宝塚記念は結局、今一つ盛り上がりに欠けていたのである。ところが、そうした状況にあった宝塚記念に3歳ダービー馬が今年突如出てくるというのは、やはり馬齢重量変更の意図とリンクした現象なのかも…。

そう考える時、プロキオンSに出てきた3歳馬ワンダフルデイズというのは興味深い存在だ。NHKマイルCの後、ファルコンSに向かえばこの馬の戦績から考えてごく普通のローテだったと思えるが、わざわざユニコーンSを叩いてダートを経験し、古馬重賞のここへぶつけてきたのはやはり馬齢重量変更の影響なのだろうか?

ワンダフルデイズがプロキオンSでどれだけ走れるのか、正直言って何とも言えないが、どちらにせよ、そのレースぶりは要注目。それはとりあえず、宝塚記念を占うものになるかもしれない。さらに言えば、ワンダフルデイズだけでなく、今後夏季番組の古馬重賞あるいは古馬のオープン特別あたりに出てくる3歳馬の動きはよく見ておいた方がいいかも…。そこに何か特別なことが起こったりして、それをいち早く発見できれば、いいことがありそうだ。
  《その後の一言》
結局、ワンダフルデイズは12着と走らず。また、函館メインのオープン特別・大沼Sには49キロの軽量もあって2番人気に推されていた3歳馬シアトルユーが出走してましたが、これも1、2着馬にはズドンと離された4着で馬券にならず。3歳馬にはまだ古馬の壁が厚いという結果になりました。

これで宝塚記念のネオユニヴァースはどうなるのか? ワンダフルデイズやシアトルユーと同列に論じられる馬ではないでしょうが、とりあえず前週段階でのプラス材料はなかったということで…。(H15.6.25)


 
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■金鯱賞と宝塚記念の怪しい関係 (H15.6.28)


今年の牝馬限定以外のG1に外人騎手が騎乗したことは6回。いずれも外人騎手の入った枠が連対している。このネタは今一つ確信が持てない段階で以前にも書いたことがあったが(「外人騎手の枠は買えるのか、買えないのか?」)、それがまだケイゾク中だ。そして、上半期最後のG1宝塚記念の枠順が確定してみると、3枠に外人騎手がまとめて放り込まれ、しかも2頭とも大人気……これが本物なのか、オトリなのかわからないが、その話は置いておいて…。


日程変更、定量規定変更のあった平成8年以降の宝塚記念では、金鯱賞が色々な意味で重要なキーを握っているように思える。

ここではその中で「金鯱賞1着」にスポットを当ててみよう。

その年の金鯱賞1着馬が宝塚記念を連対する…これはごく普通のパターンだが、該当馬は以下の3頭となる。

H10 サイレンススズカ 同年金鯱賞1着 宝塚記念1着
H12 メイショウドトウ 同年金鯱賞1着 宝塚記念2着
H14 ツルマルボーイ 同年金鯱賞1着 宝塚記念2着

主要ステップである金鯱賞を勝ち、余勢を駆って宝塚記念も連対するというのは至って常識的な感じだ。

次にちょっと怪しくなって、金鯱賞1着馬自身は宝塚記念で連対できなかったが、金鯱賞1着馬の同枠馬は連対したよ、というパターンを見てみよう。

H8 フジヤマケンザン 同年金鯱賞1着 宝塚記念1着同枠
H9 ゼネラリスト 同年金鯱賞1着 宝塚記念1着同枠

これは上記2頭が該当している。

さらにちょっと違ったパターンで同年金鯱賞1着馬がダメかと思ったら、前年金鯱賞1着馬が来てたよ、というのもある。

H13 メイショウドトウ 前年金鯱賞1着 宝塚記念1着

こうして見てみると、平成8年以降のほとんどの年で「金鯱賞1着馬」は馬券に絡んでいることがわかる。ここまでに出てきてないのは唯一、平成11年だけだ。この平成11年の宝塚記念というのは実は同年金鯱賞1着馬も前年金鯱賞1着馬も出走していなかったのである。しかし、そんな宝塚記念でも金鯱賞の影はほのかに感じられたのだった。

H11 河内騎手 同年金鯱賞1着騎手 宝塚記念1着同枠
武豊騎手 前年金鯱賞1着騎手 宝塚記念2着

馬が出てこないなら人で……ということで、騎手が金鯱賞と宝塚記念を結びつけていたのである。

というわけで、ややコジツケっぽいところもあるが、平成8年以降の宝塚記念は毎年必ず「金鯱賞1着」という要素と結びついてきたことになる。となると、今年は同年金鯱賞1着馬タップダンスシチー、前年金鯱賞1着馬ツルマルボーイが出走しているのだが、この2頭、あるいはこの2頭の入った枠が連対してくることになるのだろうか?
  《その後の一言》
2着が前年金鯱賞1着馬ツルマルボーイ、3着が同年金鯱賞1着馬タップダンスシチー。そして、1着が前年金鯱賞1着馬の同枠馬ヒシミラクルという決着。金鯱賞との関係は今年もケイゾクしたようです。それも例年以上に深い関係で。ちなみに自分の◎はここに書いたこととは別のことも色々考え、ヒシミラクル。ゾロ目万馬券を的中できました。

それにしても、「牝馬限定以外のG1での外人騎手の枠」はここまでずっと気持ちよくケイゾク連対させてきておいて、最後にわざわざ一つの枠に集中させ、まとめて吹っ飛ばされる惨状。個人的には何か空恐ろしいものを感じました。(H15.7.2)


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