【競馬番組表ウオッチャー】TOPへ

これが気になる、競馬のあれこれ




番組表ネタに限らず、ふと気になったあのこと、このこと、色々と書いていきますが、新聞・雑誌等で書いたこととはあまり重複しないようにしていますので、ご了承ください。


『これが気になる、競馬のあれこれ』 バックナンバーはこちら


平成15年4月分
■国際競走となった瞬間に出目は連動する? (H15.4.5)
■桜花賞トライアル2着馬の奇妙な停滞 (H15.4.12)
■若葉S2番人気馬はその後G1を好走する? (H15.4.19)
■アンタレスSはなぜ別定戦になったのか? (H15.4.26)




 

▲このページの目次へ
■国際競走となった瞬間に出目は連動する? (H15.4.5)


今年から大阪杯はさりげなく国際競走になっている。

大体、G1以外の国際競走というのは、国際競走として行われる本番G1のステップとして用意されているもの。ところがステップレース・大阪杯に対して、本番G1天皇賞(春)は国際競走どころかマル混ですらない。天皇賞にマル外馬は出走できるようになったが、それには頭数制限があり、まだ部分開放という段階。まして、カク外馬の出走など、まだまだほど遠い状況にあるわけだ。

なのに天皇賞(春)のステップは、昨年阪神大賞典と日経賞が国際競走となり、さらに今年から大阪杯が国際競走となった。ちなみに天皇賞(秋)のステップはすでにオールカマーと毎日王冠が国際競走となっており、今年から京都大賞典も国際競走となる。つまり、今年から春秋の天皇賞については、本番G1は国際競走でないのに、ステップレースはすべて国際競走という奇妙な状況になるのである。

その意味がどこにあるのかは置いておくとして、そうしてステップレースすべてが国際化された初年度であれば、そこに共通した傾向が何か出てくるのでは? と考えたくなるのが番組表派の人情(?)というものである。

で、そこには様々なことが考えられるのだが、ここでは単純に出目を取り上げてみたい。

今年の阪神大賞典、日経賞の馬単出目はどうなっていたかというと…

平成15年
レース名 馬単
阪神大賞典 9−4
日経賞 8−4

上表の通りで、共に馬番4番が2着している。

ここでついでに、昨年は先行して阪神大賞典と日経賞だけが国際競走となったのだから、国際競走になった瞬間の両レースの出目はどうだったか見てみると…

平成14年
レース名 馬単
阪神大賞典 4−8
日経賞 4−5

昨年のこの時期はまだ馬単がなかったし、日経賞は8頭立てで馬連発売もなかったが、あくまで馬番号の1着→2着の順ということで上表では「馬単的」に表記した。すると、ここでも何と馬番4番が連対していることが判明したのである。

こうなると、春の天皇賞のステップで国際競走はみんな馬番4番が連対?という気がしてくるのだが、そこで大阪杯の枠順確定を待つと、馬番4番に入ったのは1番人気が予想されるマグナーテン。国際競走のG2毎日王冠を勝ち、国際競走のG1ジャパンCを入着している馬で、いかにも国際化初年度のレースにふさわしい感じの馬である。

しかし、あまりにも「いかにも」という感じなので、こりゃ〜ワナなんじゃないか?とか思ったりして、そうなると、日経賞のもう一つの出目8番の方が裏をかくように(?)大阪杯につながってくるかな〜?なんてことも考えたりして、なかなか悩ましいところなのである。
  《その後の一言》
8番が1着で、4番が2着。なんと、日経賞そのまんまの決着。自分としてはどちらか一つが連対する可能性が高いかな〜と思ってたんですけどね。8番のタガノマイバッハ、4番のマグナーテンとも馬自身の戦歴はいいと思ってましたが、この両者は出目的にワンツーになりにくいと見て、この組み合わせについてはワイドだけの目を引き、一応当たったとはいえ、失敗してしまいました。

タガノマイバッハについては、同年中京記念連対馬というのが昭和59年以降、【0.1.0.8】という低調な成績なんで、この点が今イチかと思いましたが、最近の大阪杯で来ているのが上がり馬系の馬なんですね。ここ3年、年明け以降に1000万、1600万の芝を連勝していた馬は【1.1.0.1】なんていうデータがあって、タガノマイバッハはこの点が良かったのかと。平成12年2着のロードプラチナム、13年1着のトーホウドリームがこのタイプですね。今年は2着したマグナーテンの隣にいたタニノエタニティもこのタイプでしたが…。(H15.4.9)


 
▲このページの目次へ
■桜花賞トライアル2着馬の奇妙な停滞 (H15.4.12)


桜花賞では桜花賞トライアル上位馬に注意!なんて言っても、そんなこと当たり前だろ!と突っ込まれそうだが、そんな走って当たり前のトライアル上位馬の中で、最近不思議と走っていないタイプがいる。

それはトライアル2着馬だ。あまりに単純すぎて奇妙に思われるかもしれないが、最近の桜花賞では、とにかくトライアル2着馬が走っていないのである。

その傾向が始まったのは平成8年。本番桜花賞へチューリップ賞が中3週から中4週になり、4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー)が中2週から中3週になった年である。これ以前はトライアル2着馬も普通に桜花賞で好走していたのだが、これを境に傾向が激変するのだ。そこで、まずは平成7年以前のトライアル2着馬について見てみたい。

グレード制導入の昭和59年〜平成7年まで、桜花賞トライアル2着馬は桜花賞でどうだったかというと…

桜花賞トライアル2着馬の桜花賞での成績
昭和59年〜平成7年 【3.4.2.17】 連対率27%

連対率27%だから、まあまあ普通に活躍していたわけである。で、平成8年以降の桜花賞にトライアル2着馬は19頭出走しているので、平成7年以前のペースで連対していくとすると、19×0.27=5.13で、まあ大体5頭ぐらいは連対してくるかなということになる。ところが…

桜花賞トライアル2着馬の桜花賞での成績
平成8年〜平成14年 【0.0.1.18】 連対率0%

なんと、連対できた馬はまったくのゼロなのだ。ビワハイジ、ゴッドインチーフ、オースミコスモといった馬たちがこのパターンで人気を裏切り、馬群に消えている。単なる偶然だろ?と片づけるには、あまりにもよくできたデータができあがっているのである。トライアル1着馬や3着馬や4着馬がガンガン走る傍らで、トライアル2着馬は奇妙な停滞を見せているのだ。

今年のトライアル2着馬には結構いい戦歴を持ってるなと思える馬もいるのだが、そんな馬でもこの傾向に引っ掛かり、やっぱり激走できないのだろうか?
  《その後の一言》
「その後の一言」を書くのがすっかり遅くなってしまいました。もう、これはどうしようもないですね。桜花賞トライアル2着馬のスティルインラブに快勝されてしまっては…。このコラムを信じて、桜花賞トライアル2着馬を切ってしまった方がいたら、申し訳なかったです。ここには書かなかったネタでちょっと悔しかった桜花賞でしたが、言い訳とか書いてると長くなりすぎますんで、この辺で…。(H15.4.18)


 
▲このページの目次へ
■若葉S2番人気馬はその後G1を好走する? (H15.4.19)


昨年の皐月賞を15番人気で激走したのがノーリーズン。これはブライアンズタイム産駒で1枠2番に入っていた。そこで、今年の皐月賞、1枠2番を見ると、やはりブライアンズタイム産駒のラントゥザフリーズが入っている。しかも、両馬は若葉Sを2番人気で凡走している点も同じなのだ。何かちょっと怪しい感じが漂う。

ここで話をひねり、若葉S2番人気馬という存在が過去にどうだったのか見てみたい。

昔は中山で行われていた若葉Sが現在と同じように阪神で行われるようになったのは平成12年のこと。それ以降の若葉S2番人気馬を表にまとめると次の通りだ。

馬 名 若葉S 2番人気での成績 その後G1で
H12 アグネスフライト 若葉S 2番人気12着 ダービー1着
H13 ダンシングカラー 若葉S 2番人気3着 ダービー3着
H14 ノーリーズン 若葉S 2番人気7着 皐月賞1着
H15 ラントゥザフリーズ 若葉S 2番人気5着

何だかわからないが、若葉Sの着順に関わらず、不思議とその後G1で好走しているのである。そして、この表に各年の若葉S1着賞金を書き加えてみると…

1着賞金 馬 名 若葉S 2番人気での成績 その後G1で
H12 2450万円 アグネスフライト 若葉S 2番人気12着 ダービー1着
H13 2450万円 ダンシングカラー 若葉S 2番人気3着 ダービー3着
H14 1900万円 ノーリーズン 若葉S 2番人気7着 皐月賞1着
H15 1900万円 ラントゥザフリーズ 若葉S 2番人気5着

これは前にも触れたことがあるが(「怪しく増減される若葉Sの1着賞金額」)、若葉Sの1着賞金は昨年から減額されているのである。そして、こうして書き並べてみると、1着賞金が2450万円だった時の阪神施行・若葉S2番人気馬はその後、ダービーを好走し、1着賞金が1900万円だった時の阪神施行・若葉S2番人気馬はその後、皐月賞を好走するという図式ができあがっているような気もしてくる。

てなわけで、これが皐月賞でラントゥザフリーズに注目したい一つの理由なのである。
  《その後の一言》
ん〜、期待したラントゥザフリーズはクビ差の4着。あと少しのところだったんですが、馬券にはなりませんでした。3着したのは弥生賞馬エイシンチャンプ。弥生賞馬ってのはかなりの皐月賞3着好き?なので、ある意味納得ではありましたが…。まあ、だから自分としてはラントゥザフリーズが2着して、エイシンチャンプが3着してくれれば非常に良かったんですけどね。

今回の皐月賞、スプリングS1、2着馬が1、2番人気になって、そのまま1、2着するという過去の傾向からすると、かなり変わった決着になってしまいました。何しろスプリングS1、2着馬が皐月賞でそのまま1、2着したのは昭和60年のミホシンザン→スクラムダイナ以来ですからね。

今年は上位入線馬が非常に僅差だった弥生賞よりもスプリングSの方がレベルが高いという評判でしたが、そうした評価が正しいというような結果となりました。これがダービーになると、どうなるか? 単に「弥生賞組はレベルが低い」では済まされない気が現時点ではするのですが…。(H15.4.23)


 
▲このページの目次へ
■アンタレスSはなぜ別定戦になったのか? (H15.4.26)


これまでハンデ戦だったアンタレスSが今年からさりげなく別定戦に変わっている。だから、ハンデ戦なら60キロ以上を背負わされただろうゴールドアリュールが出走することができたわけだ。

しかし、何で突然、別定戦に変わったのか? そこにはどういう意味があるのだろうか? よ〜わからんな〜と思いつつ、昨年のアンタレスSの時に書いたコラムを見直していたら、こんなことが書いてあった(「マーチSの出馬表をもう一度眺めてみよう」)。

では、中央のダートハンデ重賞はいくつあるのか? ゼロではないが、こちらも数は少なく、年間3レース。中央ダート重賞の数自体がそれほど多くないということもあるが、やはりあまり行われていないのである。ふと気づいてみると、ダートのハンデ重賞というのは非常に貴重な存在だったのだ。

明日はその珍しいダートハンデ重賞の一つ、アンタレスSが行われる。ダート1800mのハンデG3というレースだ。けれど、ダート1800mのハンデG3というと、ついこの間、やったばかりじゃなかったか? そうなのだ。たった1ヶ月前に行われたマーチSもダート1800mのハンデG3だったのである。

ダートのハンデ重賞自体が珍しい存在というのに、さらに距離も同じレースがこれだけ近い時期にあるのはずいぶん片寄った番組編成ではないだろうか?

「ダートのハンデ重賞というのは非常に珍しい存在なのに同距離1800mで行われる二つのダートハンデ重賞・マーチS、アンタレスSはずいぶん近い時期に行われている。これは片寄った番組編成だ、何かヘンではないか?」といったことを書いていたのだった。そうすると、もしかして、JRAの番組表担当者はこの文章を読み、「そう言われれば片寄ってるな〜」と思って、そのためにアンタレスSを別定戦に変更したのかも?などといった妄想がわいてきたのである(笑)。

まあ、番組変更の真の理由はともかくとして、これでマーチSとアンタレスSの間にはハンデG3→別定G3という流れができあがった。

そもそも競馬番組というものは格の低いレースがまず組まれ、そこから徐々に格の高いレースが組まれていくというのが最も基本的な構造(枝葉の構造としては違うパターンもあるが)。だから、このハンデ戦・マーチS→別定戦・アンタレスSの流れは至極理にかなったものと思える。こうすれば、軽ハンデでハンデ戦を勝った上がり馬と、重ハンデゆえにハンデ戦では敗れたが別定戦に替わって巻き返しを期す実績馬!という構図ができあがり、馬券的に面白いレースが期待できるはずだ。

ところが今年初めのダート重賞路線ではこの構図に反する出来事が起こったのである。1月に行われた中山ダート1200mのハンデG3・ガーネットSを勝ったのはトップハンデ57キロを背負ったニホンピロサート。それも4馬身差の圧勝だった。ハンデ戦を軽ハンデ馬が勝つのではなく、重ハンデ馬が勝ってしまったのだ。

すると、続く2月に行われた別定G3・根岸Sはどうなったか。変則開催のため、今年は中山ダート1200mで行われた根岸S。つまり、ガーネットSと同距離同コースだったのである。そこに出てきたニホンピロサートは別定戦に替わっても57キロでガーネットSと同斤。同距離同コースを同斤で圧勝した馬が出てきたのだから、当然のこと、断然人気となった。軽ハンデでハンデ戦を勝った上がり馬が別定戦に替わって、さあどうなる?といった面白さがまったくなかったわけである。

そして、根岸SはガーネットSには出ていなかった実績馬サウスヴィグラスが勝ち、ニホンピロサートの連勝とはならなかったものの、ニホンピロサートは2着を確保し、断然人気に一応応える形となった。

さてさて、ガーネットSと根岸Sの話が長くなってしまったが、マーチSとアンタレスSの関係もハンデG3→別定G3で同じような流れにあるわけだから、また、同じようなことが起きるとは考えられないだろうか? ちなみにガーネットSは今年になって別定戦からハンデ戦に変更されたレースだ。つまり、ガーネットSと根岸Sの間にハンデG3→別定G3という流れができあがったのは今年が初めてなのである。

今年のマーチSを勝ったのは、トップハンデではなかったが58キロと十分重いハンデのスマートボーイ。そのスマートボーイは別定戦のアンタレスSには57キロと1キロ軽い斤量で臨む。とりあえず、斤量面についてだけ言えば、ニホンピロサートよりさらに有利な状況となっているのである。

果たしてスマートボーイはニホンピロサートと同じことをするのだろうか?
  《その後の一言》
う〜ん、ゴールドアリュールにピタリとマークされまくったスマートボーイは直線早々と交わされ脱落。ニホンピロサートのようにはなれませんでした。その代わりは同枠のディーエスサンダーがするのかな?と一瞬思えたんですが、それもハナ差の3着に終わり、連対までは届かず。(H15.5.1)


『これが気になる、競馬のあれこれ』 バックナンバーはこちら

Readme! 【競馬番組表ウオッチャー】TOPへ