【競馬番組表ウオッチャー】TOPへ |
番組表ネタに限らず、ふと気になったあのこと、このこと、色々と書いていきますが、新聞・雑誌等で書いたこととはあまり重複しないようにしていますので、ご了承ください。 |
『これが気になる、競馬のあれこれ』 バックナンバーはこちら |
平成14年3月分 |
■思惑は交錯するが、思惑だけでも決まらない (H14.3.1) ■連対する1番人気、しない1番人気 (H14.3.2) ■中山芝1800m重賞は前年と馬番が連動しやすい!? (H14.3.8) ■1番人気の「3−1パターン」と「3−2パターン」 (H14.3.9) ■怪しく増減される若葉Sの1着賞金額 (H14.3.15) ■トシザブイの右隣、着順カウントダウンの法則 (H14.3.16) ■毎日杯で57キロを背負った馬は… (H14.3.22) ■「記念」は「杯」より多頭数出しが好き!? (H14.3.23) ■四位騎手の隣が気になる大阪杯 (H14.3.30) |
■思惑は交錯するが、思惑だけでも決まらない | (H14.3.1) |
明日のチューリップ賞は桜花賞トライアル。3着までに入れば桜花賞優先出走権が取得できる。だから、賞金不足で権利取りに必死になってる馬を狙え!という論法は一理あると言えるだろう。それでは現実はどうなのか? これまでのチューリップ賞連対馬を収得賞金によって分類してみた(データはチューリップ賞G3昇格の平成6年以降、カク地馬は除く)。
収得賞金「400万以下」(たいていは400万)というと、優先出走権を取らなければ桜花賞出走はまずムリ。「401万〜800万」(たいていは800万)というと、大体の年は出走できるかどうか抽選にかかるライン。「801万以上」(実際には1000万以上がほとんど)というと、年にもよるが優先出走権がなくても大体は桜花賞出走が可能というところだろうか。 そして、結果は「801万以上」の馬が他の2倍以上の連対率。「目標はまだ先だけど、実力が違うからね。ビッシリ仕上げてなくても走っちゃうんだよ」といったところなのか。エアグルーヴとか、テイエムオーシャンはこのタイプだろうな〜と思われる。そして、その陰にはメジロドーベルやチアズグレイスなど、実力はあるけど目標を先に見据え、ここでは連対できなかった馬がいるのも確かだ。 けれど、「801万以上」で好走した馬には違うタイプもいるかもしれない。「本番は相手が揃ってきついな〜、それよりはまだ相手が手薄なトライアルで稼いでおこう」といった馬たちだ。オレンジピール、ダンツシリウス、エイシンルーデンス、ゴッドインチーフらはこのタイプだったのかも。これらの馬はチューリップ賞は連対したものの、本番桜花賞では凡走しているのだ。 というわけで、様々な思惑が交錯するが、思惑だけでも決まらないのがトライアル…と、まとめておこうかな〜(えっ?、まとまってない?(^^;) |
《その後の一言》 |
3着以内に入り、桜花賞優先出走権を取った3頭のうち、1着ヘルスウォールは収得賞金1200万円、3着チャペルコンサートは収得賞金1350万円。この2頭は相手が手薄なトライアルで稼いでおこうというタイプ? 2着オースミコスモは収得賞金800万円で権利取りに必死な馬。世間一般の考えた通り、無事権利を取った格好になりましたね〜。で、賞金たくさんのG1馬タムロチェリーはペリエを乗っけておいて惨敗。調教本数は少ないけど、牧場で乗り込んできたから…というコメントがウソと思えるような鮮やかな惨敗でした。まあ、叩き良化型に思えるし、狙いは本番ってことですかね〜?(狙ったからといって取れるとは限らないが(^^;) (H14.3.5) |
■連対する1番人気、しない1番人気 | (H14.3.2) |
明日は弥生賞。毎年レベルの高い一戦だ。昨年は出走馬がたった8頭しかいなかったのに、その中から皐月賞馬のアグネスタキオン、菊花賞馬のマンハッタンカフェと2頭のクラシックホースが出ている。 今年は出てくればおそらく1番人気だっただろうモノポライザーが熱発で直前に回避。すると1番人気はどの馬になるのだろう? ペリエ効果も後押しして、朝日杯2着馬ヤマノブリザードか? それとも京成杯1着同着コンビのローマンエンパイア、ヤマニンセラフィム、このどちらか? 今年の3歳重賞では1番人気がよく活躍しているので、この点が気になるのだ。 ここで、本年3歳重賞の1番人気馬について先週までの結果をまとめておこう。
ご覧の通り、1番人気馬は6戦4勝となっているが、連対した馬と連を外した馬にはハッキリとした違いがある。当該レース前までに連対率100%の馬は連対を果たし、連対率100%でなかった馬は連を外しているのだ。もっとも、1番人気馬に限らず、今年の3歳重賞では連対率100%の馬がよく活躍しているのだが…。また、1番人気が連を外したきさらぎ賞、クイーンCでは2番人気が連対するという共通点もあった。 さて、こうした中で迎えた今週土曜のチューリップ賞はどうだったのか? オースミコスモとタムロチェリーが最後は際どく1番人気を争ったが、結局、オースミが1番人気で2着を確保、タムロチェリーは2番人気で惨敗となった。これを上表のようにまとめてみると…
連対率100%ではない1番人気馬が連対してしまったのである。これはどう考えるべきだろう? 上の6レースはすべてG3別定戦でG1トライアルではないが、チューリップ賞はG3定量戦でG1トライアル。この点が違うから、上記の流れとは別に考えなくてはならないということか、それとも、単純に牝馬限定戦は別に考えなくてはならないのか…。あるいはオースミコスモは連対率100%ではないが、複勝率100%ではあるのでヨシとするのか? 弥生賞はG3ではなくG2だし、別定戦ではなく定量戦で(昨年までは馬齢戦)、G1トライアルでもある。そして、1番人気になる馬が断定できない様相だが、1番人気候補3頭のうち、2頭は勝率100%、1頭は複勝率100%となっている。というわけで、不確定要素が多すぎるのだが、それでも、こういった1番人気にまつわる話を頭の片隅に入れて見てみたい弥生賞だと思うのである。 |
《その後の一言》 |
いやいや、激戦だった1番人気争い。最初はローマンエンパイアが1番人気だったのだが、ヤマノブリザードがグングン追い上げて、結局最後は両馬2.8倍で並んだ形。小数点2ケタ以下の差?でヤマノ1番人気、ローマン2番人気となりました。となると、複勝率100%の1番人気じゃダメってことなのか? それだとチューリップ賞と矛盾するし…。そっちは牝馬戦だから例外?…などなど、解釈の仕方は色々あって、このネタは目下何とも言えない状況。もっとも、弥生賞自体は元々2番人気が強いという珍しい重賞なんですけどね。(H14.3.5) |
■中山芝1800m重賞は前年と馬番が連動しやすい!? | (H14.3.8) |
枠番の連動は確率から考えても、それほど珍しくないが、馬番の連動はそうそう単純な形では続かないもの。けれど、前年の連対馬番と連動するという単純な形が、ちょっと前のスプリングSでは続いていた。ここでは、この連動の経過をちょっと振り返ってみよう。
もちろん、馬連はいつもながら1着→2着の順に連単風表記。そして、平成3年は厳密には馬連を売っていないのだが、1着馬番−2着馬番というように記してある。 馬連発売開始と共に始まった計7年の馬番連動。これはまったくお見事としか言いようがない。そして、万馬券で始まって、万馬券で終わっている…とすると、開始2年目にすぐ終わってしまうのだが、実際にはその後も連動は続き、3回目に万馬券が出た時に終了している。連動の前後がゾロ目で挟まれているので、平成5年の万馬券さえ出ていなければ、万馬券で始まり万馬券に終わり、その前後をゾロ目で挟まれているという感動的なまでに美しい連動状態だったのだ! で、なぜ、この話から入ったかというと、明日の中山牝馬Sも前年との馬番連動が現在ケイゾク中だからである。
スプリングSと中山牝馬Sは共に中山芝1800m戦。中山芝1800mの重賞では前年との馬番連動が起こりやすいってことなのだろうか? そして、この手の連動の場合、いつも悩むのはその連動がいつまで続くのかということ。平成9年のゾロ目を切っ掛けに始まったかに見える中山牝馬Sの出目連動だが、これは昨年の万馬券で終わったのか? それともまだ続くのか? これが悩んじゃうんだよな〜。 |
《その後の一言》 |
上の表の連動は2着馬番の連動が続いた後に、最近は1着馬番が2着へ連動する形となってました。それが続くとすれば、昨年の1着馬番10番が今年は2着になると思われたわけです。ところが、2着したのは10番の同枠にいた9番…昨年の万馬券で連動は終わっちまったんでしょうか? けれど、枠連ということで考えていくと…
1年始まるのが遅くなりますが、まだ、連動は続いているとも言えるわけですね。(H14.3.12) |
■1番人気の「3−1パターン」と「3−2パターン」 | (H14.3.9) |
フィリーズレビューは以前に比べ、1番人気がよく活躍するようになってきている。桜花賞への優先出走権が上位5頭から上位3頭へ変わった平成3年。この前後で1番人気馬の成績を比較してみよう。
連対率29%と82%、う〜む、エライ違いである。では、今年も1番人気が連対するのか?というと、怪しく気になるデータ(もどき)がなくもない。1番人気が連対したら○、連対しなかったら×として、平成2年以降の1番人気馬を書き表してみると面白いことがわかるのだ。
いや、別に○と×で書かなくてもいいのだが、○と×で書いてみると一目瞭然。フィリーズレビューは1番人気が3年連対して1年連を外すという「3−1パターン」を続けているのである。 そして、今年は1番人気が連を外す年に当たっているわけだ。さらに言えば、馬連が始まってから1番人気が連を外した2回は共に万馬券となっている。となると、通常は1番人気が強い最近のフィリーズレビューだが、今年は1番人気が消えて万馬券!ってなことになってしまうのだろうか? 次に話をクリスタルCの方へ移してみよう。こちらは昭和62年に創設された重賞だが、それ以来の1番人気をまたもバカ正直に○×ゲームで書いてみると…
こちらは1番人気が3年連対して2年連を外すという「3−2パターン」となっている。しかも、これが創設以来ずっとだから、いやいや大した立派なもの?なのである。こんなきれいなパターンはそうそうお目にかかれませんよ!といったぐらい素晴らしい○×ゲーム?になっているのだ。そして、これによれば今年は1番人気が連対する期間に突入するはずなのだが…。 |
《その後の一言》 |
フィリーズレビューで自分が◎にしたのはキョウワノコイビト。ゴール前で2番手に抜け出た時はやった決まりか!と思ったんですが、その後、1番人気のキタサンヒボタンがジワジワと迫って来る来る! ゴール板のところではほとんど同じに見えました。そして、スローの映像が再生されると、どうも差されているような感じで…(泣)。ところが写真判定の結果はキョウワノコイビト2着(笑)。万馬券にはならなかったけど、高配当の的中馬券にありつけました。これも○×ゲーム様のご加護でしょうか?? 一方、クリスタルCの方は1番人気カフェボストニアンがアタマ差で3着。ちょっと狂いが生じたようです。詳細は書けませんが、これは今年の2歳重賞全般についての「1番人気の法則」が優先されたのかな〜という感じです。(H14.3.12) |
■怪しく増減される若葉Sの1着賞金額 | (H14.3.15) |
レースの施行条件が変わると勝ち馬も変わると、競馬番組表的論説で言われたりするが、過去の経験から、これはあまり杓子定規に考えない方がいい。そう、個人的には思っている。 でも、施行条件というのは思わぬところで秘かに変わっていたりして、そういうのを見つけるとビックリしたり…。明日の若葉S、1着賞金が減額されているとは夢にも思わず、うっかり見落とすところだった。 皐月賞優先出走権のかかった皐月賞トライアルであり、定量戦で行われる若葉Sはオープン特別といっても、当然、他の3歳オープン特別とは一線を画した存在となっている。だから、今までは若葉Sの1着賞金は他のオープン特別より高い2450万円だったのである。ところが、今年から他のオープン特別と同じ1900万円になってしまったのだ。 これは何を意味するのだろうか? 若葉Sがフツーのオープン特別に近づいたということなのだろうか? その意味が気になるのである。 ちなみに、平成3年に皐月賞指定オープンとなって以降、若葉Sの1着賞金はこれまでにも何回か変わっている。
平成3→4年のところで、賞金が増額されているのは年々賞金が上がっていっていた最後の時期に当たるので、特別なことではないだろう。けれど、平成9→10年のところで100万円上がっているのは賞金額停滞期に入っていただけに何やら意味ありげだ。そして、上表を見ると、G1好走馬を次々輩出、重賞より重要なオープン特別だった若葉Sの黄金期は、1着賞金2200万〜2350万円の時期だったことがわかる。それが100万円1着賞金が上がったために、一気に衰退してしまったのだ。普通なら、賞金が上がればレベルが上がると考えたくなるのだが、競馬番組表はヒネクレ者なのである。 一般に若葉Sの重要性が低下したのは若葉Sの日程が変更され、皐月賞へ中3週から中2週に変わったためなどと言われることがあるが(現在はコースが阪神に移り、再び中3週)、皐月賞へ中2週と変わったのは平成9年のこと。しかし、ローテがきつくなっても、平成9年の若葉S優勝馬シルクライトニングは皐月賞を2着したのである。そして、若葉Sの没落が始まったのはその翌年、賞金が100万円増額された平成10年からなのだ。日程変更云々で区切るより、賞金で区切った方がシックリくるのである。 では、賞金が増えるのではなく、今年は減ったのだから、若葉Sはまたレベルアップすることになるのだろうか? けれど、今回の減額幅はずいぶん大きい。だから、今までとは違う動きを見せるのかもしれないな〜などとも思ったりするのである。 |
《その後の一言》 |
1着賞金1900万円となった若葉Sは普通のオープン特別みたいなもんだと考えれば、G1馬アドマイヤドンがそれにふさわしい馬とは言えないはず…ってことなのか、ドンは3着止まり。ちなみに桜花賞トライアルのアネモネSも今年から1着賞金1900万円に変わっていて、そこを阪神JF連対馬アローキャリーが凡走したりもしています。もっとも、そんなことに関係なく、2歳G1の連対馬は牡馬も牝馬も今年の皐月賞・桜花賞トライアルでは連対していないとも言えますが…。(H14.3.20) |
■トシザブイの右隣、着順カウントダウンの法則 | (H14.3.16) |
ジャングルポケットといえば、休み明けをチョロッと負け、叩いた次走で勝つのをお得意パターンとしてきた馬。また、東京コースが大好きという典型的トニービン産駒でもある。それが今回は休み明けで阪神コースの阪神大賞典に出てくるというのだ。乗り込み十分と伝えられてはいるが、ホントにダイジョブかいな?と疑問を持っている人も少なくないことだろう。 そして、実際自分も、当初そう考えていたのだが、枠順が確定してみると、隣に入ったトシザブイ君が、ジャングルを助けてあげるのではないかと思えてきたのである。 といっても、難しい話でなく、はなはだ単純な話で恐縮なのだが、まずは一昨年の阪神大賞典に遡ってみよう。この時、トシザブイ君は6枠6番に入っていた。すると…
その右隣にいたナリタトップロードが3着したのである。そして、昨年の阪神大賞典では…
今度は右隣にいたエリモブライアンが2着したのである。3着→2着と来れば次は1着? 「トシザブイの右隣、着順カウントダウンの法則」が成り立つのではないかと、ほのかな気配が感じられたところで迎えた今年の阪神大賞典。
トシザブイ君の右隣に入ったのはジャングルポケットだったのだ。さてさて、単純だが名称は長いこの「法則」は今年キッチリ成立することになるのだろうか? |
《その後の一言》 |
う〜ん、正直言って、枠順確定前はナリタトップロードに優位な材料が多い阪神大賞典だと思ってました。大体、番組表云々に関係なく、ジャングルポケットは休み明け走りませんからね〜。けれど、この枠順を見て、ジャンポケ、実は勝っちゃうんじゃないかと思ったのも事実。それで、馬連一点予想にしちゃいました。結果は冷や汗びっしょりのゴール前でしたが、何とかかんとか2着は確保。でも、1着までは遠かったな〜。結局、トシザブイの隣は2年連続連対ということに止まったようです。(H14.3.20) |
■毎日杯で57キロを背負った馬は… | (H14.3.22) |
毎日杯にチアズシュタルクは57キロを背負って出走する。もうちょっとして皐月賞、ダービーへ出走できさえすれば、誰でも背負える57キロだが、皐月賞前のこの時期にはあまり見かけず、重〜く感じる斤量だ。 それで、ここでは単純に、これまで毎日杯で57キロを背負った馬はどういう成績を残してきたのか、これを見てみたい。該当馬はグレード制導入以降、3頭いる。
まず最初はオグリキャップ。いや〜、オグリキャップじゃしょうがないな〜、63キロぐらい背負っても勝ってたんじゃないの?ってな感じで、いくら何でもチアズシュタルクはその域まで行ってないだろう。でも、メルシーステージも57キロを背負ってキッチリ勝っている。すると、メルシーステージあたりなら、チアズシュタルクの方が上だろうな〜などと考えたりするわけである。 そして、57キロで惨敗した馬もいて、これはゴッドスピードなのだが、年明け2戦が共同通信杯11着、弥生賞6着と全然振るってなかった馬なので、まあ、こんなものといったところか。そもそも、ゴッドスピードに関しては、ここで57キロを背負わされるほど賞金を稼げたということ自体、不思議な気がしたものだ。この頃なら、仮に50キロでも勝てなかったのではないか?などと、ゴッドスピードファンがいたら、怒られそうなことを書いてしまったが、とはいえ、そのゴッドスピードがその後、G1を勝っちゃうんだから、わからないものである(といっても障害だけど)。 話がだいぶそれてしまったが、要するにチアズシュタルクの毎日杯57キロを考えてみる基礎資料はこんなところということである。 |
《その後の一言》 |
チアズ君、57キロでも楽勝。山内厩舎だけにG1前の一稼ぎも得意といったところでしょうか。実を言うと、今年の3歳重賞に見られるある「法則」からもチアズ君は勝つんじゃないかと思ってたんですが…。(H14.3.26) |
■「記念」は「杯」より多頭数出しが好き!? | (H14.3.23) |
今年の高松宮記念はテン速い馬が揃い、激しい先行争いが演じられるだろうなどと言われているが、大久保洋厩舎はメジロダーリング、ショウナンカンプ、トウショウリープと先行馬ばかり3頭出し。まさか、同厩で共倒れになるまで競り合ったりしないだろうな〜などと思うわけである。 さて、G1高松宮記念での同一厩舎3頭出しというと、平成11年に1回ある。この時は次のように森厩舎が3頭出しを敢行したのだった。
ドージマムテキはこの時、旧年齢で10歳。もう枯れ果てていて、彼の役目は別のところにあったようだが、それはともかく、森厩舎は3頭出しのうち、1頭を連絡みさせ、格好をつけたのである。 実を言うと、森厩舎はその前年、平成10年にも3頭出しをやろうとしていた。
けれど、ブラックタイキス? 誰それ?といった感じの900万でも通用していなかった馬が取り消しになり、3頭出しの目論見は崩れてしまったのである。 そして、このブラックタイキスと、この時、2着したワシントンカラーの関係などに話を進めると長くなってしまうので、やめておくが、それより注目されるのはこの時、2着した松山厩舎も2頭出しだったということだ。
そして、実は高松宮記念ではもう1回、多頭数出し厩舎が連対したことがあった。平成12年の伊藤正厩舎である。
結局のところ、「高松宮杯」が「高松宮記念」に変わってからの過去4年のうち、3年は多頭数出し厩舎が連に絡んでいるのだ。「記念」は「杯」より多頭数出しが好きらしいのである!? 今年、大久保洋厩舎は「記念」の特徴をケイゾクさせることになるのだろうか? |
《その後の一言》 |
キングヘイローとかトロットスターとか、小回りコースの割に差しがよく決まっていた高松宮記念。でも、今年は激しい先行争いは演じられず、大久保洋厩舎ショウナンカンプの逃げ切りとなりました。「記念」の特徴はケイゾクされたってことで。(H14.3.26) |
■四位騎手の隣が気になる大阪杯 | (H14.3.30) |
昨年は4月1日、エイプリルフールに行われた大阪杯。テイエムオペラオーがよもやの4着に敗れた一戦である。今から考えれば「よもや」でもないのだが、あの時点では前年に年間8戦8勝、中長距離G1完全制覇をやったばかりだったオペラオーだったのだ。さすがエイプリルフールだな〜と思ったもんだが、だからと言って「実はオペラオーが負けたのはウソでした」となるわけでもない。4万円近い馬連配当はシッカリ確定したのだった。 この時、大穴を開けた立て役者はアンカツ騎乗のトーホウドリーム。その後、泣かず飛ばずのトーホウ君なので、あれはやっぱりアンカツのウデで持ってきたのか?という気もするが、しかし、そこには微妙な隠し味として隣に入った四位騎手のウデ?がモノを言ったのではないか?という気もするのである。 四位騎手が大阪杯を連対したのは平成9年の1回だけだが、この時は…
隣にいたマーベラスサンデーと共に連対したのである。すると、翌年…
四位騎手は連対できなかったが、やはり隣にいた馬が連対したのだ。そして、これ以降、四位騎手の隣が連対するシリーズは続くことになる。
このように四位騎手の隣は大阪杯で5年連続連対中なのである。そして、今年の枠順確定を楽しみに待っていると…。
う〜ん、正直言って厳しいかな〜と思う馬が四位騎手の隣を固めたのだが、昨年のような波乱もあり得なくはない!ってことで、ここに書き記してみる次第である。 |
《その後の一言》 |
あと200mの標識まではタマモヒビキ君、先頭だったんですけどね〜。結局、飲み込まれちゃいました。四位騎手が6枠で、勝ったサンライズペガサスが5枠だったんで、四位騎手の「隣枠」が来たとは言えますけど、そうすると、平成12年がうまくいかなくなっちゃうんですよね。他の年は四位騎手の「隣枠」でもいいんですが、平成12年は四位騎手の「同枠隣馬」が連対してるもんで。 サンライズペガサス◎だったんで、予想は当たりましたが、薄目に抜けて好配当ゲットの夢は破れました(^^;) (H14.4.3) |
『これが気になる、競馬のあれこれ』 バックナンバーはこちら |
【競馬番組表ウオッチャー】TOPへ |