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これが気になる、競馬のあれこれ




番組表ネタに限らず、ふと気になったあのこと、このこと、色々と書いていきますが、新聞・雑誌等で書いたこととはあまり重複しないようにしていますので、ご了承ください。


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平成13年11月分
■中距離か、短距離か、それが問題? (H13.11.2)
■ダイワの馬には隣を連れてくる習性がある!? (H13.11.3)
■東京1400m戦連対馬の成績を徹底比較! (H13.11.9)
■3歳秋華賞馬の近辺が匂う? (H13.11.10)
■本年2歳重賞の超超大ざっぱな傾向 (H13.11.16)
■南部杯とマイルCSの怪しい関係 (H13.11.17)
■ダート未経験馬はなぜJCダートに出走してきたか? (H13.11.23)
■JCで日本馬はどれだけ人気になってきたか (H13.11.24)
■風情はなくなってもデータはケイゾクする? (H13.11.30)


 

■中距離か、短距離か、それが問題? (H13.11.2)


今年の夏はオープンクラスで3歳馬の活躍が目立っていた。では、夏に古馬に混じってオープンクラス連対を果たした馬が、その後どうなったか見てみよう。

古馬OP初連対 馬 名 その後の成績 
UHB杯
2着 芝1200m
テンザンデザート 函館SS
10着 芝1200m
北九州短距離S
5着 芝1200m
 
巴賞1着
芝1800m
エアエミネム 札幌記念
1着 芝2000m
神戸新聞杯
1着 芝2000m
菊花賞
3着 芝3000m
北九州短距離S
1着芝1200m
カルストンライトオ アイビスSD
3着 芝1000m
セントウルS
3着 芝1200m
福島民友C
2着 芝1200m
NSTオープン
2着 芝1800m
メイショウラムセス 札幌日経オープン
6着 芝2600m
   
クイーンS
2着 芝1800m
ダイヤモンドビコー ローズS
1着 芝2000m
   
キーンランドC
2着 芝1000m
フィールドスパート 大阪スポーツ杯
2着 芝1200m
スプリンターズS
9着 芝1200m
渡月橋S
7着 芝1600m

3歳馬が夏に古馬相手にオープンクラスを連対するのはなかなか大変なこと。そして、3歳馬だから、まだまだ成長の余地も残っていることだろう。だから、その後も活躍するのではないか?と考えたりするわけだが、実態は上記の通り。今イチな馬もいることはいるが、全般的に見るとエアエミネムをはじめとして、よく活躍していると言えそうだ。

で、上表で古馬オープンを初めて連対したレースが中距離の馬だけ赤くしてみると…

古馬OP初連対 馬 名 その後の成績 
UHB杯
2着 芝1200m
テンザンデザート 函館SS
10着 芝1200m
北九州短距離S
5着 芝1200m
 
巴賞1着
芝1800m
エアエミネム 札幌記念
1着 芝2000m
神戸新聞杯
1着 芝2000m
菊花賞
3着 芝3000m
北九州短距離S
1着芝1200m
カルストンライトオ アイビスSD
3着 芝1000m
セントウルS
3着 芝1200m
福島民友C
2着 芝1200m
NSTオープン
2着 芝1800m
メイショウラムセス 札幌日経オープン
6着 芝2600m
   
クイーンS
2着 芝1800m
ダイヤモンドビコー ローズS
1着 芝2000m
   
キーンランドC
2着 芝1000m
フィールドスパート 大阪スポーツ杯
2着 芝1200m
スプリンターズS
9着 芝1200m
渡月橋S
7着 芝1600m

赤くした馬たちは黒い馬たちより、すご〜くよく活躍しているのがわかる。おや、そして、ふと気づくと(というのもわざとらしいが(^^;))、明日のカシオペアSにはその中で唯一その後連対していないメイショウラムセスが出走してくるではないか。前走は距離が長かったが、今度は得意の中距離に戻ったラムセス君。果たして、赤い先輩たち、エアエミネム、ダイヤモンドビコーに続くことができるのだろうか?
  《その後の一言》
勝った!と思ったら、ハナ差の2着。ラムセス君、勝負弱いですね〜。エアエミネム、ダイヤモンドビコーに続くってのはちと無理かもしれませんが、とりあえずここは2着確保ってことで…。(H13.11.5)


 

■ダイワの馬には隣を連れてくる習性がある!? (H13.11.3)


昨年のアルゼンチン共和国杯時には「二度あることは三度ない!?」なんてことを書いたのだが、結局、二度あることは三度あったのである。アルゼンチン共和国杯ではダイワオーシュウの隣馬が3年連続で連対したのだ。

となると、今年もオーシュウ君出てくるのかな〜?と思ったりするわけだが、ダイワオーシュウは出てこなくて、なんとその替わりにダイワカーリアンが出てくることになった。カーリアン君はマイルがベスト、もって2000mまでみたいな馬なので、なんで長距離のここへ?といった疑問がわいてしまう。どうも、ちょっと怪しげさの漂う出走と感じられるのである。

で、そのカーリアン君にはオーシュウ君同様、隣を連れてくる習性があるのだ。以下の表は今年に入ってからカーリアン君が出走したレースでの彼の隣馬の動向である。

中山金杯 同枠隣馬が3着
中山記念 隣枠隣馬が2着
高松宮記念 同枠隣馬が2着
マイラーズC 隣馬は馬券にならず
京王杯SC 同枠隣馬が3着
安田記念 同枠隣馬が1着
函館記念 同枠隣馬が3着
札幌記念 隣枠隣馬が2着
富士S 隣枠隣馬が2着
AR共和国杯

隣馬が完全連対というわけではないし、連対まではいかない3着という例も結構あるので、ちと弱いデータ?だが、隣馬がよく馬券になっているのは確かだ。気になるといえば気になるんだよなぁ〜、これが。

しかし、戦歴的には最近のアルゼンチン共和国杯は前走条件戦組が圧倒的によいということもある。カーリアン君の隣は前走条件戦組じゃないので、ちと違うかな?という気もするのだが…。
  《その後の一言》
結局、ダイワの隣は来なくて、前走条件戦組だったトウカイオーザが1着。「隣より戦歴」ってことなんでしょうか? しかし、ここでこう話題にしたら、なんとダイワカーリン、急性心不全でレース直後に死亡!(スポニチの記事「ダイワカーリアン 激走後急死」) まあ、今年の春には1200mの高松宮記念で頑張ってた馬ですからね〜。なにせもう8歳のおじいさんだし、2500mは長すぎたんでしょうか? ってことが問題なのかどうかわからんけど、なんか不憫です。合掌。(H3.11.5)


 

■東京1400m戦連対馬の成績を徹底比較! (H13.11.9)


京王杯2歳Sは同距離・同コースの東京1400m戦連対馬がよく活躍しているレース。この傾向は特に最近顕著で、過去8年中7年は該当馬が連対している。

で、東京1400m戦連対馬といっても、具体的にはどういうレースの連対馬なのかというと…

距離・条件 レース名
東京芝1400m
オープン特別
アイビーS
東京芝1400m
500万特別
サフラン賞
東京ダート1400m
500万特別
プラタナス賞

ざっと、この3レースの連対馬なのである。芝のオープン特別のアイビーSに比べ、他の2レースは500万特別だし、サフラン賞は牝馬限定戦、プラタナス賞なんて同コースっていったってダート戦じゃないの!といったウイークポイントを抱えているわけだが、それではこれらのレースの連対馬は京王杯2歳Sでどういう成績を残してきたか、数字を出してみよう(プラタナス賞は昭和63年創設なので、対象期間が異なる)。

期間 距離・条件 レース名 京王杯2歳Sでの成績
昭和59年〜平成12年 東京芝1400m
オープン特別
アイビーS連対馬 【1.3.1.8】
連対率31%
昭和59年〜平成12年 東京芝1400m
500万特別
サフラン賞連対馬 【1.2.2.4】
連対率33%
昭和63年〜平成12年 東京ダート1400m
500万特別
プラタナス賞連対馬 【1.2.2.1】
連対率50%

ご覧の通り、それぞれまずまずの成績となっているが、どういうわけか、オープン特別連対馬より500万特別連対馬の方が成績が良いようなのだ。もっとも、各レースの連対馬で狙えるタイプ、狙えないタイプというのがあるので、一概にどうこう言えない面もあるのだが…。アイビーS、サフラン賞、プラタナス賞と3レースの連対馬がすべて出走する今年は一体どういう結末になるのだろうか?
  《その後の一言》
プラタナス賞連対馬でズバリ狙えるタイプと思えたシベリアンメドウが1着。アイビーS連対馬で大体狙えるタイプと思えたアグネスソニックが2着とよくできた結果。では、その「ズバリ狙えるタイプ」というのは? まあ、そんなに難しいことじゃないと思いますが、一応ここでは秘密です(^^;) ちなみに自分の予想は◎シベリアンメドウでした。(H13.11.12)


 

■3歳秋華賞馬の近辺が匂う? (H13.11.10)


レベルが高いと言われる今年の3歳牝馬。色々な状況からそれは多分そうなんだろうと思う。今までは圧倒的劣勢に立たされていたエリザベス女王杯の3歳馬だが、今年はひと味違うというわけだ。

3歳馬なんてその昔は山のようにエ女王杯で連対していたというか、3歳馬しか連対していなかった時期もあったのだが(当たり前だ!)、古馬開放後のエ女王杯では平成11年のフサイチエアデールが唯一の3歳連対馬となっている。掲示板にも書いたが、あの時は翌年から秋華賞とエ女王杯の間隔が中3週になるってことがわかってて、じゃあ中2週の今年はまだ3歳は連対しないだろ〜と思ってたら連対されたのでガクッときたりしたのだが、それはともかく、平成8〜12年、古馬開放後の5年間であの年だけ違っていたこととは何だろう?

まあ、これには色々な考え方があるだろうが、3歳の秋華賞馬が出走していたことが特別だったのではないかと思ったりするのである。秋華賞はエ女王杯に隣接して行われる牝馬GIなのだから、当然その優勝馬は3歳秋の女王としてエ女王杯への顔見せを期待されているのだろうが、実際に出てきたのは平成11年、あの年のブゼンキャンドルしかいないのだ。

つまり、3歳秋華賞馬が出てきてヤル気を見せれば3歳馬が連対する…そんな仕組みになっている気がしないでもないわけだ。そして、その時、秋華賞馬ブゼンキャンドル近辺の枠順は次のようになっていた。

15番 ブゼンキャンドル  
16番 フサイチエアデール 2着

3歳秋華賞馬の隣にいた3歳馬が連対したわけである。今年の秋華賞馬テイエムオーシャンはブゼンキャンドルとは相当違うので、隣を連対させる?だけで終わるかどうかはわからないが、なんとな〜く、3歳秋華賞馬の近辺が匂うエリザベス女王杯なんだなぁ〜。
  《その後の一言》
いやいや大激戦のレースでしたね〜。結局、テイエムオーシャンの隣にいたローズバドが連対して、テイエムオーシャンはブゼンキャンドルと同じ〜!?みたいな結果となりました。ちなみに自分の◎はローズバド。最後の最後までダメかと思っていたけど…。ゴール前は大コーフンでしたね〜(^^;) (H13.11.12)


 

■本年2歳重賞の超超大ざっぱな傾向 (H13.11.16)


番組表派の方なら当然ご存知だろうが、昨年まですべて馬齢戦で行われてきた2歳重賞は今年からすべて定量戦に変更されている。で、ここでは定量戦に変わった2歳重賞の傾向を超超大ざっぱに見てみることにしたい。

定量戦になったことで、昨年よりも、ちと重い斤量をよっこらしょ!と背負わなくてはならなくなった2歳重賞出走馬だが、だからということなのか、今年の2歳重賞では普通より、ちと重たい斤量で連対実績のある馬がよく活躍している。もう少し正確に言えば、今年の2歳重賞は「オープンクラスで54キロ以上を背負って連対した馬が出走すれば、必ず該当馬が1頭連対している」ってなことになる。表にまとめると次の通りだ。

レース名 54キロ以上でOPクラス
連対経験のある馬で

当該レースを連対した馬
当該レース以前に左記の馬が
54キロ以上で連対したレース
函館2歳S 54キロ以上でOP連対経験
のある馬出走せず
 
新潟2歳S スターエルドラード2着 函館2歳Sを54キロで2着
小倉2歳S 54キロ以上でOP連対経験
のある馬出走せず
 
札幌2歳S ヤマノブリザード1着 クローバー賞を54キロで1着
デイリー杯2歳S ホーマンウイナー2着 ききょうSを54キロで2着
ファンタジーS キタサンヒボタン1着 すずらん賞を55キロで1着
京王杯2歳S アグネスソニック2着 ラベンダー賞を54キロで1着
アイビーSを56キロで1着

おおこりゃいいわ! ってことで、明日の東京スポーツ杯2歳Sを見てみると、該当馬はマチカネアカツキ、サンヴァレー、カゼニフカレテ、ヤマニンイデアル、アプレイズと5頭もいる。2歳戦もこの時期になってくると、54キロ以上を背負ってオープン連対実績のある馬がたくさんになってきてしまうのだ。

てなわけで、ここから絞り込むにはさらに細かい分析が必要になるわけだが、それはここではちょっと触れられません(^^;) ただ、最後に、「54キロ以上でオープンクラス連対経験のある馬」は各レース1頭しか連対していないってことをつけ加えておこう。つまり、相手は別のタイプの馬になっているということだ。
  《その後の一言》
該当馬の1頭、マチカネアカツキが2着確保。これが私の◎でした。

2歳戦というのは牡馬、牝馬の斤量差が馴染みの深い「2キロ差」でなかったり、馬齢重量が途中で変わったりするわけですが、これに加えて、今年から重賞が定量戦に変わったり、別定戦の基本斤量が変わったり、斤量関係のことが色々複雑化しております。

んで、「さらに細かい分析」(ってほどでもないけど…)を忘れないうちに?書いておくと、まず、対象となるレースを牡馬の馬齢重量が54キロの時期に行われた重賞と絞ります。すると、東スポ杯前ではファンタジーSと京王杯2歳Sが該当するわけです。で、それぞれのレースの連対馬の片割れ(上表に挙げた馬)について、細かく見てみると…

・キタサンヒボタン…基本斤量54キロのオープン特別別定戦・すずらん賞を基本斤量より1キロ増量された55キロで連対。この55キロはファンタジーSの定量54キロより1キロ重い斤量でもある。

・アグネスソニック…基本斤量55キロのオープン特別別定戦・アイビーSを基本斤量より1キロ増量された56キロで連対。この56キロは京王杯2歳Sの牡馬の定量55キロより1キロ重い斤量でもある。

ってな具合になります。しかも、ファンタジーS・京王杯2歳Sでそれぞれの条件を満たす馬はそれぞれここに挙げた1頭ずつしかいませんでした。で、今回の東スポ杯2歳Sでは…

・マチカネアカツキ…基本斤量55キロのオープン特別別定戦・いちょうSを基本斤量より1キロ増量された56キロで連対。この56キロは東スポ杯2歳Sの牡馬の定量55キロより1キロ重い斤量でもある。

これを満たす馬がマチカネ君、1頭しかいなかったというわけです。以上、ご報告。(H13.11.19)


 

■南部杯とマイルCSの怪しい関係 (H13.11.17)


明日はマイルチャンピオンシップ。マイルチャンピオンシップというのは「○○賞」でも「○○カップ」でも、「○○記念」でも「○○ステークス」でも「○○杯」でもない大変珍しいレース名だが、この「マイルチャンピオンシップ」という名前がついたレースは日本に少なくとももう一つある。それは盛岡のダートG1、「マイルチャンピオンシップ南部杯」だ。

南部杯というのは、いかにもその土地にあった感じで、風格の感じられるいいレース名だと思うのだが、そんな日本的情緒漂う「南部杯」というレース名に、なんか場違いなアメリカン野郎?ってな感じの「マイルチャンピオンシップ」というサブタイトルがついていて、ちょっとどうかな〜と思ったりするのである。南部杯だってマイルのG1なんだから間違いではないし、みんな、普通は「マイルチャンピオンシップ南部杯」なんてわざわざ言わずに単に「南部杯」って言うけどね。

で、南部杯に場違いなマイルチャンピオンシップというサブタイトルがついたのはいつか?ということはちょっと前に掲示板でも話題になったのだが、その時は私自身ハッキリと覚えていなかった。けれど、このたび、盛岡競馬場まで電話でわざわざ問い合わせた時の秘蔵メモ(というほどのものではないが…)が出てきたので、これをご報告したい。

南部杯の創設は昭和63年。当時は北日本の地区交流戦として行われていたレースだった。そして、第1回の昭和63年からすでに「北日本マイルチャンピオンシップ南部杯」というレース名だったのである。「マイルチャンピオンシップ」と「南部杯」、両者の合体は意外に古い話だったのだ。そして、この「北日本マイルチャンピオンシップ南部杯」はみなさんご存知の通り、平成7年から中央競馬も含めた全国的な交流重賞に発展する。その時点で、レース名から「北日本」が取れて、「マイルチャンピオンシップ南部杯」になったということなのである。

前置きが長くなってしまったが、ここで問題にしたいのは「マイルチャンピオンシップ」という滅多にないレース名がついたこの両者に出目等の関連はないのだろうか?ということだ。

結論から言えば両者の出目は連動している。ただし、「北日本マイルチャンピオンシップ南部杯」時代にまで遡って調べたわけではないし、途中で連動が途切れたりしているので、ちとご都合主義的ではあるのだが(^^;)、データとしてご紹介するのは統一グレード制の敷かれた平成9年以降としたい。それ以降の両レースの枠連出目は次の通りとなっている(表記は競馬番組表派の慣習?に従い、連単風とする。また、わかりにくいので、せっかくのサブタイトルだが、南部杯の方はマイルCSを省いた)。

南部杯 マイルCS
H9 2− −6
H10 3− −7
H11 −6 −5
H12 8− −6
H13 7−1

ご覧の通り、「マイルチャンピオンシップ南部杯」と「マイルチャンピオンシップ」、珍しいレース名を共有するだけあって両者の枠連出目は連動しているようなのだ。さてさて、果たして、今年もめでたく両者の連動関係はケイゾクするのだろうか?
  《その後の一言》
いやいや〜、出目連動しましたね〜。でも、私の◎は勝った馬の同枠隣馬でした(泣)。(H13.11.19)


 

■ダート未経験馬はなぜJCダートに出走してきたか? (H13.11.23)


芝のG1マイルチャンピオンシップを勝っていたアグネスデジタルはダートのG1マイルチャンピオンシップ南部杯を勝ち、再度芝に戻ってG1天皇賞(秋)も勝った。

芝のG1オークス2着などがあったトゥザヴィクトリーはドバイに渡り、ダートのG1ドバイワールドCを2着した。日本馬が勝ち負けすることなどはるか彼方にあるかと思われたドバイワールドC、世界最高賞金レースのドバイワールドCで連対してしまったのである。そして、返す刀で芝に戻り、芝のG1エリザベス女王杯を勝った。

このように芝もダートも関係なく、G1で好走する!っていうのが、どうも流行りつつあるようだ。今年はダート競馬の最高峰、アメリカのBCクラシックで凱旋門賞馬で芝しか経験のなかったサキーが2着に好走している。そして、振り返ってみれば昨年もBCクラシックでは芝しか経験のなかったジャイアンツコーズウェイが2着しているのだ。芝もダートも関係ないのは世界的な流行?なのかもしれない。

それでもって、今年のジャパンCダートにはダート未経験の外国馬が2頭出走してきた。アエスクラップとキングオブタラという馬だ。これは一体どういうことなのだろう? 今週、府中では芝のG1ジャパンCも行われる。そちらの方が賞金も高い。芝しか経験がないのなら、そちらに出れば良いではないか? それとも、世界的な流行?を意識した思慮深い選択だというのだろうか?

こういう時は某誌に掲載される海外競馬通の先生方のコメントが頼りになる。それによると「キングオブタラに関して言えば、多分距離でしょう。この馬に2400メートルは長いと陣営が思っているんじゃないでしょうか」となっている。

なるほど、なるほど、距離なのか〜、と思いつつ、あることを調べてみたら、どうもそりゃ〜違うんじゃないの?といった展開になってきた。ジャパンCとジャパンCダートの一番最初の予備登録馬はJRAのお知らせの中にある「ジャパンカップおよびジャパンカップダート 外国馬情報」というページで見られる。そして、そこで、キングオブタラは予備登録段階ではジャパンCにもジャパンCダートにも両方登録していたことがわかったのだ。

そして、両方登録した馬には第1希望と第2希望の印がつけられているのだが、キングオブタラは芝のジャパンCが第1希望となっていたのである。しかし、出たい!と言ってもJRAに選出してもらわなければ出られないのがジャパンCとジャパンCダート。当初のジャパンC選出馬といえば、英ダービー馬ガリレオ、凱旋門賞馬サキー、BCターフ馬ファンタスティックライトの名前もあった豪華なものだったが、有力馬が1頭やめ、また1頭やめとしていくうちに選出馬は順次追加されていく。けれど、キングオブタラ君はジャパンCにはとうとう選出されず、第2希望のジャパンCダートの方へ選出されてしまったのである。

以上のような経過を考えると、キングオブタラはホントは芝に出たかったが、それがかなわなかったので、まあ、どこでもいいや〜出られれば〜的な雰囲気でやってきただけの馬ということになる。ならば、初ダートでも不気味でも何でもないわけだ。でも、まさかJRAがキングオブタラの隠れたダート適性を鋭く見抜き、わざとダートの方へ選出したなんてことはないだろうな〜(ちなみにもう1頭の初ダート馬、アエスクラップは予備登録の段階からジャパンCダートにしか登録がない)。
  《その後の一言》
クロフネ7馬身差の圧勝! レースのインパクトという点では今年文句なくナンバー1。年度代表馬にしてあげたいほどだった。しかし、下には下がいるもので、クロフネから3.7秒遅れて入線した13着オンワードセイントから9馬身も離された14着にレギュラーメンバー。クロフネ=ウイングアロー間より、オンワードセイント=レギュラーメンバー間の方が離れてたわけで、仮にもG1 3勝馬のレギュラー君は一体どうやって走っていたというのか? それで、初ダート馬だったアエスクラップはそこからさらに6馬身後方の15着、問題の初ダート馬キングオブタラは、な、なんとそこからさらにさらに10馬身も後方のシンガリ16着でした。クロフネとの差、実に7.8秒。やっぱり、「どこでもいいや〜出られれば〜」だったんでしょうね。「芝もダートも関係なく、G1で好走する!」って流行をクロフネ君はちゃんとわかっていたのにね。(H13.11.26)


 

■JCで日本馬はどれだけ人気になってきたか (H13.11.24)


ジャパンCの歴史を日本馬VS外国馬という観点で眺めてみると、まず、一番大昔は…

(1)外国馬がワンツーするのが基本で、時折日本馬が連に絡む

という状況になっていた。ここから日本馬が徐々に力をつけていき、そのうちに

(2)日本馬と外国馬が仲良く1頭ずつ連対するのがパターン

という風になってきたのである。そして、さらにここ3年で日本馬は2回も連独占しているので、

(3)日本馬がワンツーするのが基本で、時折外国馬が連に絡む

という時代に入った可能性もある。日本馬の連独占はまだ2回だけなので、これが一時的なもので、あくまで基本は(2)にあるのか、これからもこの傾向は続き、すでに(3)の時代に入ってしまったことになるのか、微妙な地点にあるのが21世紀最初のジャパンCというわけだ。

ジャパンCで日本の中央馬が初めてワンツーしたのが3年前の平成10年。この年はシーキングザパール、タイキシャトルと、日本馬が初めて海外で国際G1を勝った年なので、すでに新時代に入っている気はするのだが…。

で、ここではジャパンCで日本馬がどれだけ人気になってきたかということで、日本馬の勢力拡大の様子を見てみることにしよう。次の表は、ジャパンCの創設された昭和56年以降、ジャパンCの1〜5番人気馬に日本馬が何頭入っていたかを示したものである。

頭数
昭和56年 3頭
昭和57年 0頭
昭和58年 0頭
昭和59年 2頭
昭和60年 2頭
昭和61年 3頭
昭和62年 0頭
昭和63年 2頭
平成元年 2頭
平成2年 2頭
平成3年 1頭
平成4年 1頭
平成5年 1頭
平成6年 0頭
平成7年 3頭
平成8年 2頭
平成9年 3頭
平成10年 4頭
平成11年 3頭
平成12年 4頭
平成13年 5頭?
第1回の昭和56年こそ、何が何だかさっぱりわからんので、「とりあえず、地元の馬でも買ってみるべか」と思われたようで、なんと上位5番人気中、3頭までを日本馬が占めている。

しかし、その第1回に外国馬にコテンパンにやられてしまったので、ファンも反省したか、一挙に日本馬は人気がなくなり、上位5番人気以内に入る馬は2年連続でゼロとなってしまった。

そして、それ以降は0〜2頭、たまに3頭といった感じで推移するのだが、問題の平成10年、ついに4頭という数字が初登場する。初めて日本の中央馬がワンツーを決めた年だ。

そして、その翌々年、つまり昨年も4頭となっている。4頭となった昨年はまたも日本馬のワンツーとなった。結局のところ、ジャパンCでは上位5番人気以内で4頭が日本馬となれば、日本馬のワンツーになる法則が成り立ちそうな気配があるのだ。

前日最終オッズを見ると、今年はどうも上位5番人気以内をすべて日本馬が占めることとなりそう。となると、今年も日本馬のワンツーとなるのだろうか?
  《その後の一言》
レース前にまず驚いたのは5番人気がナリタトップロードだったこと。英2000ギニー馬で、英ダービー2着のゴーランとかいたのにな〜。もう、みんな外国馬は信じてないんだな〜という感じ。そして、これで1〜5番人気を全部日本馬が占めるというジャパンC史上初めてのことが起こった。その結果は…ジャパンC史上初めての日本馬1〜5着独占。時代はすでに(3)に入っていると判断した方がいいようだ。(H13.11.26)


 

■風情はなくなってもデータはケイゾクする? (H13.11.30)


一昨年まで京都芝3000mで行われる嵐山Sというレースがあった。菊花賞の秘かなステップとして名物となっていたレースだ。3000m以上のレースというのは大変珍しいし、嵐山という京都の地名はなんとなく秋を感じさせるものがあり、菊へ向かうレースとしては絶好のネーミングだと思われたのである(ちなみに「嵐山」はこんなところ)。

しかし、そんな秋の風物詩(?)嵐山Sも菊花賞の日程前倒しによって消滅してしまった。何とも風情のない話だが、そこまでしてもジャパンCと菊花賞の間隔に余裕を持たせ、3歳馬にジャパンCを盛り上げてほしかったJRAといったところだったのだろう。今年はそれに応え、ついに菊花賞組3歳馬のジャングルポケットがジャパンCを制したのだった。

話が横道にそれた。元に戻ろう。嵐山Sが消えた代わりに新たに京都芝3000mで行われるようになったレース、これがドンカスターSだ。昨年からは菊花賞の後に、このドンカスターSが京都芝3000m戦として行われるようになったのである(ちなみに「ドンカスター」はイギリスの競馬場。こんなところらしい)。

で、結局、この嵐山S→ドンカスターSと続く京都芝3000mの準オープンまたはオープン特別戦と明日のステイヤーズSの関係方面に話は向かうのである。3000m以上のレースは非常に珍しい。それだけに3600mの超長距離競走・ステイヤーズSでは3000m以上での実績が問われる部分があるわけだが、では、昭和59年以降、同年ドンカスターS(旧嵐山S)優勝馬はステイヤーズSでどういう成績かというと、これが【1.4.0.0】。なんと全馬連対してIいるのだ。

では、同年ドンカスターS(旧嵐山S)2着以下馬はステイヤーズSでどうかというと、【1.0.2.8】。一挙に成績が下がってしまう(昭和59年以降)。とはいえ、ドンカスターS2着以下から唯一、ステイヤーズSで連対したのは昨年のホットシークレット。以前はなかった「巻き返しがありうる」というのが最新傾向となるのかもしれない。どっちにしてもステイヤーズSでのドンカスターS組は気になる存在なのである。
  《その後の一言》
ドンカスターS圧勝のエリモブライアンが断然人気で優勝。至極順当な結果でした。それにしても、横山典騎手、インタビューでのあまりの素っ気なさにインタビュアーがかわいそうでしたね〜。自分は何となく、好きなんですけどね〜、ヨコテン。(H13.12.3)


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