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番組表ネタに限らず、ふと気になったあのこと、このこと、色々と書いていきますが、新聞・雑誌等で書いたこととはあまり重複しないようにしていますので、ご了承ください。 |
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平成13年5月分 |
■藤沢和、松田国、橋口、伊藤雄、加藤敬… (H13.5.4) ■クロフネとノボジャックの隠された因縁 (H13.5.5) ■ダービーの優先出走権はどうなっているのか (H13.5.6) ■ノブレスオブリッジ、そのわかりやすい習性とは? (H13.5.11) ■前年1〜3着馬が揃って出走した年は… (H13.5.12) ■わけのわからんサブタイトルがついてなければ… (H13.5.18) ■出目でオークスを占ってみると… (H13.5.19) ■その背後にはドラマあり (H13.5.20) ■金鯱賞とダービーの隠された関係 (H13.5.25) ■幻のダービー馬はフジキセキじゃなく、スタントマン (H13.5.26) ■なるかダービー、渡辺3連発!? (H13.5.26) ■カチドキリュウはなぜダービーに出るのか? (H13.5.27) |
■藤沢和、松田国、橋口、伊藤雄、加藤敬… | (H13.5.4) |
今週は京都新聞杯、プリンシパルS、NHKマイルCとダービーの出走権に絡むレースが3つ。それぞれに有力厩舎が複数の馬を出走させてきているので、これが気になってしまう。 それにしても藤沢和厩舎のプリンシパルS4頭出しはずいぶんなもんだなぁ。今年からクラシックを本気で狙うらしい藤沢和厩舎は本来得意なはずのマイル戦・NHKマイルCには1頭も出走させていないのだ。そして、京都新聞杯にはコイントス1頭だけがエントリー。普通に考えれば、コイントスの方はよっぽど自信があるのでは?などと思ってしまうのだが…。 その藤沢和厩舎のトレジャーはプリンシパルSで6枠11番に入った。京都新聞杯のコイントスも6枠11番。まったく同じ馬番に人気の両馬が入っているのも怪しげに気になる。 NHKマイルCに注目のクロフネを出走させる松田国厩舎+金子真人オーナーは実は京都新聞杯にもボーンキングを出走させている。そして、松田国厩舎はプリンシパルSにもタニノトリビュートを出走させているのだ。 NHKマイルCに出走するNZTの覇者キタサンチャンネルは橋口厩舎の所属。その橋口厩舎は京都新聞杯にダイタクバートラムとシノグラフィーを出走させている。ダイタク君の鞍上は今週アグネスタキオン故障の悲運に泣いた河内騎手。そして、ダイタク君の兄は今現在故障しているダイタクリーヴァ。果たして、タキオンやリーヴァの分までも頑張るぞ!ってなことになるのか? 名門伊藤雄厩舎は、このところ重賞であまり活躍していないが、NHKマイルCにはシャワーパーティー、プリンシパルSにはメイショウラムセスを出走させるし、プリンシパルS出走、ミスキャストの加藤敬厩舎は京都新聞杯にもモニュメンタルを出走させる。 などなど、なんだか同じような厩舎が何頭も出走させるケースが今週は特に目立っている気がする。こういう場合、どれかが一人勝ちするのではなく、適当にバランスよく好走しそうな気がするのだが、どれをとって、どれを捨てるか、そこが思案のしどころだ。 |
《その後の一言》 |
「一人勝ちするのでなく」というか、藤沢和厩舎の一人負けってな風情。東西メインの同じ馬番に1番人気の馬を入れといて、2頭とも沈没とは…。日曜はダイヤモンドビコーが勝ってたけどなぁ。 松田国厩舎+金子真人オーナーは京都新聞杯で沈んだ分?、日曜にクロフネでNHKマイルCを制覇。(H13.5.7) |
■クロフネとノボジャックの隠された因縁 | (H13.5.5) |
マル外開放元年のダービーへ黒船来襲!ってことで、芦毛なのにクロフネと命名。母の父クラシックゴーゴーということも相まって、なかなかオツな馬名だが、クロフネの真の狙いはダービーじゃないのではないか? それはズバリ高知の統一G3黒船賞と考えられるのである!なんてのは冗談としても、黒船賞とクロフネの間にはちょっとした因縁があるようにも思えるのである。 今年、黒船賞を勝ったのはノボジャック。完全なダート馬かと思いきや、その昔は芝の重賞でも連対していて、何を隠そう、昨年のNHKマイルCにも出走していたのである。まあ、その成績は18頭立て18着という散々なものだったが、この馬、日本にそれほど多く入ってきていないフレンチデピュティ産駒。クロフネと父が同じなのである(ちなみにノボジャックの当時の所属厩舎は萩原厩舎(現在は森厩舎に転厩)で、同厩のトーヨーデヘアはマイルCを2着した)。 そして、実はノボジャックが「黒船賞を勝った週」にクロフネは毎日杯を圧勝していたのだ。しかも、同じ2枠で。
いわば、同じフレンチデピュティ産駒のジャック君がクロフネの前祝いをしたような感じだったのである。 そして、このジャック君は今週は高崎に遠征、統一G3の群馬記念に出走し、レコード勝ちしているのだ。それもまたしても2枠にゲートインして…。
果たして、同じ父を持つジャック君は、またしてもクロフネの前祝いをしたというのだろうか? もし、そうなれば、「クロ」フネだから2枠で来る!なんていう単純思考を嗤っていられないような、よくできた結末だと思うのだが。 |
《その後の一言》 |
ハイ、そうですね。クロフネ勝ちました。単勝1.2倍の大人気ですけどね。しかし、まさか2着もフレンチデピュティ産駒のグラスエイコウオーだったとは…。レースが終わって、アゼンとしてしまいました。ワタシク、正直者なんで、正直に言いますが、WEB現代の方の予想でもグラスの目は取ってません(泣)。ネイティヴハートを切ったのと同じ理由で切ってしまいました。 ちなみにフレンチデピュティは社台が輸入して、今春から種付けしているとのこと。(H13.5.7) そういや〜、NHKマイルCの10分前にあった京都メインの栗東S、「ゴー」ルドメーカー=キー「ゴー」ルドで決まって、枠連の5−5だったんだよなぁ。母父クラシック「ゴーゴー」のクロフネがクラシックにゴーゴーする前祝いだったのかな!? それと、前に「某TV局ではNHKマイルCのことをマイルCとしか言わない」なんて書いたけど(「だ〜れも言わない『フジテレビ賞』」)、今年は言ってましたね。まさか、このHPを見て改めたとか!?(笑) (H13.5.10) |
■ダービーの優先出走権はどうなっているのか | (H13.5.6) |
たまには番組表らしい話題?ってことで、ダービーの優先出走権についてまとめておきたい。今年からダービーの優先出走権はずいぶん複雑なことになっているのだ。まあ、ご存じの方も多いでしょうが…。 未勝利馬、未出走馬の規定というのはまた別になるのだが、それはほぼありえないので省略して、まずは内国産中央馬について見てみると…
これは昨年までと別に変わっていない。見慣れた優先出走権の頭数となっている。 これが内国産カク地馬についてはどうかというと…
昨年までは内国産中央馬とまったく同じだったのだが、どういうわけだか、ダービートライアルでもないのに定量戦になって、G2にも昇格した京都新聞杯が割り込んできているのである。 そして、今年からダービーへ門戸が開放された注目のマル外馬は…
皐月賞はまだマル混になってないので、このリストにないのは仕方ないのだが、ダービートライアルのプリンシパルSを差し置いて、京都新聞杯が出てきているのがちょっと妙な感じもする。オープン特別を勝ったぐらいじゃ出してやらない!ってことなのだろうか? それにマイル戦のNHKマイルCがダービーのステップというのも、仕方ないこととはいえ、ちょっとヘンな気がしなくもない。 ちなみにマル外馬のダービー出走枠は2頭まで。出走条件を満たした馬が3頭以上現れたら、収得賞金順で上位2頭がダービー出走となる。現時点では青葉賞勝ちのルゼルが候補の1頭だ。 さて、ここまでのことをレース毎に、レースの施行順にまとめ直してみると次のようになる。
こうして見ると、ダービーは色々な路線の馬が集結しての決戦となるわけで、今までにも増して世代頂点戦としての意味合いが強まってきたような感がある。 さて、今日はそこへ至る一つのルート、NHKマイルCだ。 |
《その後の一言》 |
ダービーへの優先出走権変更が様々なレースにどう影響を及ぼすのか?ってことが、番組表派が注目する点だったわけで、これに内国産馬が席巻するマイル以下の3歳重賞をどう考えるか?なんて問題があったわけですが、終わってみればたった4頭だけのマル外馬の中から連対馬2頭が出る状況。結果的にはNHKマイルCはマル外馬しか連対したことがない!という単純思考で良かったわけですね。 ここまで、ダービー出走への最低権利を取った3頭のマル外について、収得賞金を計算しておくと…。
というわけで、3頭全馬がダービー出走を表明すれば、ルゼルとクロフネに権利があるってことになります。(H13.5.7) |
■ノブレスオブリッジ、そのわかりやすい習性とは? | (H13.5.11) |
明日の夏木立賞に出走するノブレスオブリッジ。この馬、なかなかわかりやすいキャラクターで好きなんだよなぁ〜。まずはノブちゃんの成績を距離別に分類してみよう。
短距離戦で来たこともあるが、1800mは最低ほしい、できれば2000mが望みってな感じで、これはもう、距離が長い方がいいわけだ。実際、昔は短距離ばかり走っていたのだが、最近は長目の距離しか使わなくなった。最後に短距離戦を使ったのは1月の紅梅S(芝1400m)。この時が11着の惨敗で、その前後の1800、2000m戦で両方とも連対してるんだからね。 次にクラス別に分類してみよう。
新馬はとりあえず勝つとして、500万なら必ず連対、オープン特別なら条件が合えば好走もします、だけどオープン特別で好走したとしても、重賞で本格的に強い相手とやっちゃうと参っちゃうのよね〜という態度が滲み出ているのである。要するに強い者にはペコペコしちゃうタイプなわけだ。 で、締めは昨年の秋番組以降の成績そのもの。これを単純に書き並べてみると…
もう見事なまでにきれいな1回置き連対をケイゾクしているのである。たま〜にこの手の馬はいるが、これほどきれいな例はそうそうあるもんじゃない。 今回出走する夏木立賞は500万。だから、クラスはいい。距離は1800mで、ベストじゃないが守備範囲だ。だから、こんなにきれいな1回置き連対をもう1回繰り返してくれないかなぁ〜と思うのだが、どんなもんだろうか? |
《その後の一言》 |
ノブちゃん、1着。おめでとー、実にキレイですね。この馬、大変好きになってしまいました(^^;) この後、ラジオたんぱ賞あたりに出て、消えてくれれば「理論通り」が続くんですが…。(H13.5.14) |
■前年1〜3着馬が揃って出走した年は… | (H13.5.12) |
前年連対馬が揃って出走する今年の京王杯SC。では、京王杯SCで前年連対馬はこれまでどういう成績だったかというと、グレード制導入の昭和59年以降、【1207】程度。連対率30%という数字は極端に悪いとは言えないが、良いとも言えない成績だ。昨年も連覇を狙ったあのグラスワンダーがまるっきり伸びを欠き、敗れ去っている。 それでは、前年連対馬が揃って出走した年は昭和59年以降、何回あったかというと、昭和63年、平成2年の2回。そして、この時の成績は…
一方は前年連対馬が逆転したものの、またもワンツー。一方は前年連対馬が全然ダメ。まったく対照的な結果になっていて、じゃあ、今年はどうしたら良いのだ?ということになってしまう。 基本的に京王杯SCでの前年連対馬はあまり良くないという認識で良いと思うのだが、そう考えていると一つ忘れていたことがあった。それはタイキブライドルのことだ。すっかり陰が薄くなってしまったが、この馬は前年の3着馬だったのだ。つまり、今年は前年1〜3着馬が揃って出走する京王杯SCということになるのである。 では、前記2年のうち、前年3着馬も出走していた年というと…これは昭和63年の方。この時は前年3着馬のセントシーザーも出走していたのだ。そして…
セントシーザーはなんと2年目もキッチリ3着していたのである。つまり、着順は多少入れ替わったものの、昭和62年と63年はまったく同じ馬が1〜3着を占めた京王杯SCだったと言える。 昨年と今年、1〜3着馬の枠順はどうも似通った感じになっているし、他の理由もあって個人的にはあまり気に入らない前年上位馬たちなのだが、やっぱり買っておいた方がいいのかなぁ〜? |
《その後の一言》 |
何を隠そう、勝馬紙上等での自分の◎はエイシンプレストン。ここに書いたネタとは別の理由でこれが買いだと思ったんだけど、結果はなんと1着スティンガー、2着飛ばして、3着ブラックホーク、4着タイキブライドル! 2着に別の馬(スカイアンドリュウ)が割り込んだが、昨年の結果を強く意識せざるを得ないようなことになってしまった。 その2着スカイアンドリュウの馬番は13番。これは昨年の2着馬番と同じだった。というか、要するに昨年と今年はまったく同じ馬連17−13という結末だったことになる(1着→2着の順に表記)。昭和63年は1〜3着が同じ馬だったが、今年は半分同じ馬、半分同じ馬番という感じだ。 ここで、スティンガー、ブラック、タイキの昨年と今年の馬番と成績をまとめておくと…
まあ、後から考えたことではあるが、何やら規則性が感じられなくもない。しかし、タイキブライドルだけはちょっと仕事をさぼった?のかもしれないなぁ〜。今年5着だったらこの表はホントに完璧だったのに!? (H13.5.14) |
■わけのわからんサブタイトルがついてなければ… | (H13.5.18) |
平成9年に日程が大移動した目黒記念。それ以降、2年間は春の天皇賞出走馬が【0019】と凡走ばかり。残念天皇賞(春)レースと見せかけて、実は違ったかと思っていたら、ここ2年はローゼンカバリー、ステイゴールドと春の天皇賞組が2連勝。天皇賞組は買えるのか、買えないのか、一体どっちなんだ〜?ということで迎える明日は、天皇賞4着馬マックロウが人気の中心となる一戦。 そこで、ここでは天皇賞云々の話はちょっと置いといて、ハンデと人気面からマックロウについて考えてみよう。まず、マックロウはトップハンデ57.5キロってことで、トップハンデ馬を調べてみると…
全馬が3着以内となかなか良い成績。ってことは、ワイドなら軸は堅い?という気もしてくるわけだ。あるいはエアダブリンの時には同枠馬が連対しているので、過去4年、必ずトップハンデ馬のいる枠は連対していたとも言える。となると枠連でも堅いのか?ってなことになる。 それじゃあ、マックロウは1番人気になるだろうから、1番人気はどうなのかと調べてみると…
こちらの方も1番人気が連を外した場合、その同枠馬がキッチリサポート?するようなので、枠連なら安泰という状況になっているのだ。 そして、「1番人気が連対」→「1番人気の同枠馬が連対」ということが1年おきに起こっているので、もっと大胆に狙えば1番人気の同枠馬から馬連を狙う手もあるかもしれないのだ。 さらにつけ加えれば、この4年間の目黒記念のうち、平成10年は「フランスギャロ賞」、12年は「ハンガリーフェスティバル開催記念」というわけのわからんサブタイトルがついていた。つまり、
上のようなことも言えなくもない。 そして、最後に番組表を開いて確認しておくと…今年の目黒記念にわけのわからんサブタイトルはついてなかったのである(農林水産省商店じゃなくて、農林水産省昇天じゃなくて、農林水産省賞典はついてるけどね)。 |
《その後の一言》 |
結局、わけのわからんサブタイトルがついてなくても、1番人気が連対ってことになりましたね。欲をかいて失敗しました(^^;)。「必ずトップハンデ馬のいる枠は連対」はケイゾクしたってこと。天皇賞最先着馬が有力という流れもできてきた模様。(H13.5.22) |
■出目でオークスを占ってみると… | (H13.5.19) |
今年の3歳G1はすべて7枠が連対…簡単な出目の傾向としてこんなのがある(出目は1着→2着の順に表記)。
そして、実は古馬の高松宮記念でも7枠は連対していて、残る2つの古馬G1フェブラリーSと天皇賞(春)では7枠は連対していないのだ。そこで、「三つの3歳G1+高松宮記念」と「フェブラリーS+天皇賞(春)」を区別するものが何かあるかな?と考えてみると、これはごく単純に18頭立てか、そうでないかということが見つかるのである。 要するに、今年の「18頭立てのG1はすべて7枠が連対」しているわけである。
そして、この表を眺めていると「1着枠は偶数枠」、2着馬番には「13→13→14→14」という規則性が見られる(ついでに言えば1着馬はすべて1番人気馬だ)。となると、1着枠は偶数枠で(さらに1番人気が来るのなら6枠のテイエムオーシャンで)、2着馬番は18頭立ての7枠でまだ出ていない15かなあという気もしてくるのだ。 けれど、この4レースの7枠にはある共通点があった。 それはマル市馬が入っていたことである。そんなもん偶然じゃないの?と言われるかもしれないが、「その偶然は必然か!?」へ去年の夏に書いたように、今年のクラシック戦線ではマル市馬がカギを握っている可能性が十分あると思えるのだ。 ところが、18頭立てのオークスで、7枠にはマル市馬の姿がなかったのだ。これには困っちゃったなぁ〜、ってところで、掲示板の方にJ氏の書き込みがあり、思いついたことがあったので、また別の観点から出目を考えてみよう。といっても、さほど難しいことではなく、昨年暮れからの牝馬G1の出目を書き並べてみるだけである。
これを見ると、1着馬番は9→8と一つずつ下がり、2着馬番は内から6番目→外から6番目というようになっていることがわかる。となると、こちらの出目からの結論は1着は7で、2着は6か13という気もしてこなくもないわけだが、さてどうなるもんだろうか? |
《その後の一言》 |
部分的には当たったところもあったということなのか。 今年の18頭立てのG1はすべて7枠が連対…これは当たり。 2着馬番は内から6番目→外から6番目…2着馬番ではなく、1着馬番が外から6番目となりました。 当たったような感じがしなくもないところは以上。18頭立てG1の7枠、まだ続くんだろうか。悩ましい。(H13.5.22) |
■その背後にはドラマあり | (H13.5.20) |
クラシックともなると、出走各馬の背後には様々なドラマがある。 オークスの1枠1番、ローズバドの母はロゼカラー。同じ橋口厩舎で、馬主は社台RH。小柄な馬体、鋭い決め手、おまけに熱発体質まで受け継いだ娘だが、桜花賞を回避してここぶっつけとなってしまった母より、トライアルを叩けた娘の方が臨戦過程は上か。母は平成8年、エアグルーヴの4着だった。枠は6枠12番。 4枠8番ダイワルージュの母はスカーレットブーケ。平成3年にイソノルーブルの5着だった。枠は6枠14番。娘はG1では結局惜敗続きだった母と同じ運命をたどるのか? それともその雪辱を果たすのか? 6枠12番テイエムオーシャンの祖母はエルプス。昭和60年の桜花賞を逃げ切ったが、オークスではノアノハコブネの15着と華々しく散った。枠は今ではありえない7枠22番。そして、この時勝ったノアノハコブネに乗っていたのが音無騎手で、馬主は小田切有一氏。このコンビは今年、調教師、馬主コンビとしてモットヒカリヲで参戦している。 武幸騎手が乗る8枠16番アスクコマンダーの祖母はシャダイカグラ。同じ伊藤雄厩舎で、騎手は兄・武豊騎手だった。平成元年の桜花賞を勝ったシャダイカグラはオークスではライトカラーの2着に敗れる。枠は3枠7番、単枠指定だった。 8枠18番アデレードシチーの母はヤンゲストシチー。厩舎は同じ清水出厩舎、馬主はもちろん同じ優駿HC、騎手は今年テイエムオーシャンに乗る本田騎手だった。地味な印象だが、平成元年のオークスを3着している。枠は4枠8番で、そう、シャダイカグラの隣にいたのだ。 桜花賞、皐月賞と祖母にクラシックホースがいる馬が勝ってきた今年のクラシック戦線。今度も同パターンとなるのか、それとも違うパターンとなるのか? そして、こうして見渡してみると、母や祖母と同じ馬番に入った馬はいないんだなぁ〜ということもわかる。 それと、馬でなく騎手の因縁を思えばちょっと気になるのはデザーモ騎手。コタシャーンのJCゴール板誤認事件?以来、東京芝2400mでG1に乗るのはこれが初めてだ。 |
《その後の一言》 |
何だか、色々書いてみたけど、結局、最後に一つだけ騎手について書いた「コタシャーンのJCゴール板誤認事件」というのが結構大きな問題だったのか。デザーモ騎手、家族を呼び寄せてたってのは伊達じゃあなかったのかも。(H13.5.22) |
■金鯱賞とダービーの隠された関係 | (H13.5.25) |
ダービーの日程移動で、昨年からダービー前日に行われるようになった金鯱賞。その昨年、単勝1.3倍という超圧倒的1番人気に支持されたのは武豊騎乗のラスカルスズカだった。ところが、このあらいぐまラスカル君、なんと超圧倒的人気を裏切り、連を外した3着に敗れてしまったのである。 というような土曜日の事件を受け、バランスの原理?が働いたということなのか、翌日のダービーでは同じ武豊騎乗のエアシャカールが首尾良く連対ということになった。 しかし、金鯱賞とダービーの関係にはバランスの原理?だけじゃなく、実はもっと奥深いものがあったのだ。 平成10年、金鯱賞を勝ったのは武豊騎乗、橋田厩舎のサイレンススズカだった。あれが同馬のベストレースという人も少なくない伝説のぶっちぎりレースだ。すると、1年たった平成11年のダービーはどうなっただろうか?
まったく同じ武豊騎乗、橋田厩舎のアドマイヤベガが優勝したのである。 それではこの翌年、つまり平成11年の金鯱賞と12年のダービーの関係はどうだったのか?
なんと、まったく同じように河内=長浜コンビが1着しているではないか。騎手だけならともかく、騎手と厩舎のコンビがこれだけズバリ連動しているというのも珍しいのではないだろうか? とここまで読んだところで、あわてて週刊競馬ブックなど引っぱり出し、去年の金鯱賞って誰が勝ったんだけ?と血相を変えて探しまくってる人も、もしかするといるかもしれない。そうなのだ、今年のダービーを勝つのは去年の金鯱賞を勝ったこのコンビ、ズバリ、安田康と安田伊の父子コンビだぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!と叫んだところで、その姿は今年のダービーで影も形も見当たらないのである(涙)。 あ〜、もったいないなぁ、安田さん、ダービー出てれば勝てたのにねぇ〜、とボケたところで、今年の金鯱賞に戻ってみると、角田騎手のセンターフレッシュが人気である。ジャングルポケット以外で角田騎手が重賞で人気になるなんて珍しい。というより、最近の角田騎手はたまにしか重賞に乗っていないのだ。 そして、ふと見るとジャングルの斉藤四方司オーナーもレガシーハンターで参戦しているではないか。そして、そして、さらによく見るとその隣にはジャングルの渡辺厩舎がトウショウノアで参戦してもいる。ジャングルポケット要素を持った馬が3頭出走する金鯱賞、その結末と翌日のダービーの関係をしっかり考えてみたいと思ったりするのである。 |
《その後の一言》 |
センターフレッシュ8着、レガシーハンター4着、トウショウノア7着でした。どれもそんなに人気はなかったけどね。(H13.5.26) ジャングルポケット要素を持った馬が金鯱賞で負け、ジャングルポケットはダービーをV。「バランスの原理」が働いた結果?(H13.5.29) |
■幻のダービー馬はフジキセキじゃなく、スタントマン | (H13.5.26) |
ジャングルポケットというと、スタッフが同じってことで、すぐ連想されるのが「幻のダービー馬」などと言われるフジキセキ。だけど、自分としては、ジャングルポケットと言われて思い浮かぶのはスタントマンなんだよなぁ。 渡辺厩舎所属で角田騎手が乗ってたスタントマンは平成4年のダービーに出走。もう、みんな忘れかけてるこの馬はラジオたんぱ杯3歳S2着で、皐月賞3着という戦歴を持っていた。そう、ジャングルポケットとよく似ていたとは言わないまでも、結構似た戦歴の持ち主だったのである。 そして、昔からの番組表派でごく一部の人にしかわからないと思うが、この馬こそ、まさしく「幻のダービー馬」だったのだ!(ナゾ) 平成4年のダービーと言えば、朝日杯馬ミホノブルボンが圧勝した年。番組表派の間には「朝日杯馬はダービーを勝てない」というフレーズが駆け巡っていた年だった…。 スタントマンは5着に終わり、単勝馬券はむなしく散って、まさしく「幻のダービー馬」となってしまったわけだが、その馬番は大外8枠18番。奇しくも同じ8枠18番に入ったジャングルポケットはその雪辱を果たすのだろうか? ついでに言えば、渡辺厩舎といえばダービー初出走は無謀にも牝馬。昭和58年の桜花賞馬シャダイソフィアだった。なんでダービーに出たのか? 社台に出ろ! 出ろ! とうるさく言われたのか、その真相はよく知らないが、これも大外ではないが8枠に入っていたことを付記しておこう(17着に惨敗)。 |
《その後の一言》 |
ジャングルポケット、見事にダービー馬になってくれました。渡辺師、調教師免許取得から実に25年目。敗れたクロフネの松田国師、調教師免許取得からまだ6年目。過去のダービートレーナーを調べてみると、このあたりのキャリアの差も出たのではないかと思います。騎手のキャリアに関しては以前ほどこだわらなくてもいいのでは?(H13.5.29) |
■なるかダービー、渡辺3連発!? | (H13.5.26) |
ホントにちょっとした「気になること」にすぎない話だが、これはまだ話題になってないのでは?
これでダービー渡辺3連発になればなかなかキレイ? |
《その後の一言》 |
キレイに渡辺3連発となりましたねぇ〜。来年はないでしょうね?(H13.5.29) |
■カチドキリュウはなぜダービーに出るのか? | (H13.5.27) |
カチドキリュウって一体何しにダービーへ出てきたんだろう。なにせ1200mの重賞クリスタルCを勝った馬である。そりゃまあ、ダイタクヘリオスのようにスプリンターズSと有馬記念を連闘しちゃうような馬もいることはいるが、こういうのはかなり珍しい存在と言ってよいだろう。 もちろん、一世一代のダービー、北島三郎のキタサンチャンネルだってそうだが、距離にいくら疑問があっても、賞金が足りていて出ようと思えば出られる状態にあったとすれば、出たくなるのが義理人情の演歌の世界?なのかもしれない。 それではカチドキリュウの先輩はいたのだろうか? クリスタルCというスプリント重賞を勝っておきながら、ダービーへわざわざ出てきた馬というのは? 最近のクリスタルCはマル外ばかりが勝っていたこともあり、こういう馬は非常に少ない。昭和62年のクリスタルC創設以来、該当馬は1頭しかいなかったのだ。昭和62年、つまり第1回のクリスタルC優勝馬キリノトウコウである。 そして、昭和62年と言えば、弥生賞→皐月賞を連勝したサクラスターオーがダービーには出走できなかった年でもある。グレード制導入の昭和59年以降、皐月賞馬の出走できなかったダービーはたった2回。さらに弥生賞→皐月賞の連勝馬が出て、なおかつその馬がダービーに出走できなかったケースはこの昭和62年の1回しかない。つまり、ある意味、この昭和62年は今年とよく似た年だったと言えるのである。 そして、そのダービーへ出てきたクリスタルC馬キリノトウコウは1枠に入っていたのである。その結果、今では絶対にあり得ない23着という大惨敗を喫したのだが、2着したのは同じ1枠にいたサニースワローだったのだ。 時は巡って平成13年。2頭目のダービー出走クリスタルC馬となったカチドキリュウは奇しくもまた白帽を被り、1枠に入ることになった。となれば…。どうしてもちょっと気になってしまうのは、その同枠馬なのである。 |
《その後の一言》 |
カチドキリュウの出走、残念ながら特に意味はなかったようで…もないのかな。2着ダンツフレームとの位置関係が微妙。(H13.5.29) |
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